こんにちは。
インテリアコーディネーターのアダチツヨシです。
本格的な夏を前に、蒸し暑い日が増えてくるこの季節。
お部屋を少しでもすっきりと涼しげに見せたくて、インテリアをシンプルな無地でまとめたくなる方も多いのではないでしょうか。
しかし、それが行きすぎると、なぜか「物足りない」「どこか冷たい」と感じてしまうことも。
今回は、すっきり感をキープしながら、空間に心地いい体温と奥行きを吹き込んでくれる「柄(パターン)」の取り入れ方についてお話しします。

なぜ、シンプルな部屋に「柄」を入れるとグッと良くなるのか?
シンプルとは、決して無機質で味気ないということではありません。
のっぺりとしがちな無地の空間に、ほんの少しの「柄」を取り入れるだけで、部屋の表情はガラリと変わります。
柄が入ることで空間に視線の拠り所(フォーカルポイント)が生まれ、お部屋全体が広く、立体的に見えるようになるのです。さらに、周りにあるシンプルな無垢材の家具や無地のソファの「素材感」を、柄が引き立ててくれるという相乗効果もあります。柄は空間に心地いいリズムを生み、「ホッとする我が家」へと仕立ててくれる、暮らしの大切なスパイスなのです。

プロがおすすめする、長く愛せる「飽きない柄」
そうは言っても、「柄物を入れると、派手になってすぐ飽きるのでは?」と身構えてしまう方も多いかもしれません。
インテリアの現場で多くの空間を見てきた中で、やはり飽きがこないと感じるのは、規則性のあるパターンや自然の優しさを感じるものです。
たとえば、ストライプやチェック、幾何学模様といった直線的なデザインは、モダンな家具やシンプルなインテリアと相性が良く、時代を超えて愛され続けるタイムレスな魅力を持っています。
また、植物をモチーフにしたオーガニックなラインも、人間が本能的に安らぎを覚える形なので、長く目にしていても飽きがきにくい優秀な柄と言えます。

失敗しないための「色リンク」とスモールステップ
まずは、失敗の少ない小さな場所から始めてみましょう。おすすめは、ソファの上のクッションカバーや、ブランケットです。これなら面積が小さいためインテリアの邪魔をせず、季節に合わせた模様替えも手軽に楽しめます。
そして、私がコーディネートの現場でも実践している、絶対に浮かない柄選びのコツがあります。
それは「いま部屋にある色」が1色でも含まれている柄を選ぶこと。
カーテンのグレー、床の木目のブラウンなど、部屋のベース色と柄の色をリンクさせるだけで、どんなデザインであっても不思議なほど空間にすんなりと馴染んでくれます。

パーフェクトな無地よりも、少しの遊び心が心地いい
インテリアの引き算が行き届いたシンプルな部屋だからこそ、そこにぽつんと置かれたお気に入りの柄は、まるでアートのように美しく引き立ちます。
プリントされた分かりやすい柄だけでなく、織り目の凹凸や糸の色ムラで表現された、素材感(テクスチャー)のある柄を選ぶのも大人の空間にはよく似合います。
完璧に整った無地の部屋よりも、どこかに少しの遊び心や、自分らしさが滲む部屋のほうが、愛おしい空間に感じるものです。あなたのお部屋にも、お気に入りの柄を添えて、心地いい「奥行き」を育ててみませんか。

日常の暮らしに関するインテリアのお悩み事など、些細なことでもインテリアコーディネーターへお気軽にご相談を。
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