「五月病」を吹き飛ばす、新生活の整え術―部屋の“角”を変えるだけで、心はもっと軽くなる

こんにちは。
インテリアコーディネーターのアダチツヨシです。

新生活の幕開けから1ヶ月が経過し、気合で乗り切ってきた緊張の糸がふと緩むこの時期。

なんだか部屋がどんより見える、外から帰ってきてもオンオフが切り替わらない……。そんな「五月病」の一歩手前にいるあなたに試してほしいのが、収納術でも大掃除でもない、「視線の先」を整えるというアプローチです。

目次

空間の質を左右する「フォーカルポイント」の魔法

以前、この連載でも「フォーカルポイント」についてお話ししたことがあります。 これは、人の視線をどこに集め、どう動かすかを計算して配置することで、空間に入った瞬間の印象をコントロールする手法のこと。心地よい緊張感や安心感を生み出す、インテリアにおいて極めて重要な要素です。
実は、部屋に入った瞬間に人の視線が自然と吸い寄せられる場所は決まっています。

それは、入り口から最も遠い「部屋の対角線上にある奥の角」です。

「一点豪華」が脳にポジティブな錯覚を起こす

部屋全体が散らかっていると、それだけで脳はストレスを感じます。しかし、一度にすべてを解決しようとすると疲れてしまいますよね。
まずは、この「対角線上の角」だけを徹底的に整えてみてください。 パッと目に入った景色が美しいだけで、脳は「この部屋は整っている」とポジティブな錯覚を起こします。すると不思議なことに、他の箇所の雑多な印象が薄れる効果があるのです。

間取りで変わる「視線のゆくえ」

例えば、こちらの間取りのお部屋。
入り口からの対角線は矢印の方向です。

実際に目が行く場所を確認してみましょう。
部屋の隅にある背の高い収納棚が程よくスペースを埋め、整然と並ぶ小物がお部屋の整った印象をさりげなくつくり出します。

もしこの部屋の入り口が違う位置にあったと仮定すると・・・
印象が先程と何となく異なるのがお分かりいただけるでしょうか。
向かって左奥のスペースの白い壁が無意識のうちに印象に残ります。

 白い壁は空間を広く見せるメリットがある反面、何もなければ殺風景で寂しい印象を与えるリスクもあります。それほどまでに、最初に視界に映る光景は、見る人の心情に一瞬で作用するのです。

「自分」を癒やすための演出を

この視覚効果は、来客への印象を左右するだけではありません。何より、そこで日常を過ごす「あなた」にとって重要です。
散らかった景色が空間のイメージを支配していると、部屋に入るたびに無意識のストレスが積み重なります。それを逆転させましょう。 フォーカルポイントを、自分の好きなものが目に飛び込んでくる場所に演出する。そうすることで、いつでも気分が上向きになる「心の安全地帯」を作ることができるのです。

完璧じゃなくていい、まずは「角」から

あまり注目したくない・されたくない場所をフォーカルポイントから外すという手法は、
最も手軽な模様替えの一つです。
もし先程の写真の方向に対角線があった場合、右奥に見える収納棚が雑然としていても、フォーカルポイントの効果で印象が薄めることができます。

ただもちろん、身の回りを普段から整理整頓しておくに越したことはありません。時間が経てば視界は広がりますし、自分自身が不便を感じるようでは本末転倒だからです。
そんなポイントを押さえつつ、これから梅雨、そして夏へ。 ちょっとした視線のコントロールで、日常から気分を上げる空間づくりを楽しんでみませんか。

日常の暮らしに関するインテリアのお悩み事など、些細なことでもインテリアコーディネーターへお気軽にご相談を。
お問い合わせ、ご相談はSNSのDM(インスタグラム@foglia_goodlife)または、ホームページからご連絡ください。

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この記事を書いた人

米子市出身。fogliaインテリア事業ディレクター/築古賃貸物件オーナー/インテリアコーディネーター
北欧インテリアショップでの長年の店長経験をもとにインテリアコーディネーターとして活動中。
好奇心旺盛なインテリア愛好家。好きなものに囲まれて、暮らしを楽しく快適にするヒントを発信していきます!

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