『ガラパゴスグルメ』演出・神田洋介が語る、離島グルメの先に伝えたかったもの

神田洋介(39歳・福岡出身)
大学卒業後、東京の制作会社でディレクターを経験。2017年に日本海テレビに入社し「冠ルーヤ」「オンガクお嬢Remixi」の総合演出を務める。日本海テレビ制作で全国放送の番組で演出を担当するのは「ガラパゴスグルメ」で4作目。

全国各地の離島に残る独自の食文化を探し、その土地でしか味わえないグルメを掘り下げる番組『ガラパゴスグルメ』。番組全体を統括した演出の神田洋介さんに、制作の舞台裏と番組に込めた思いを聞いた。

―編集作業を終えた今の心境はいかがですか?

神田今回は悩ましかったし、難しかったですね。今までは人に向き合う番組を作ることが多かったんですけど、今回はグルメが主軸です。グルメとどう向き合うのか。そこが難しかった。ただ、日本海テレビとして全国に爪痕を残せる番組を作りたいという思いは強かったですし、内容としてもインパクトのあるものにしたいという気持ちはありました。

― 北海道・利尻ロケではクロちゃんと紺野ぶるまさんとご一緒されました。

神田お二人とも今回初めてご一緒しました。ぶるまさんとは年齢が同じだったりして、意外なところで話が盛り上がりましたね。クロちゃんは本当にすごかったです。国民的大スターだなと思いました(笑)。現場でも常に周りを楽しませてくれていました。

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過去一番ハードだったロケ

―今回はかなり大変なスケジュールだったそうですね。

神田今までで一番しんどかったですね。離島ロケだったので夏らしい景色を撮りたいという思いもあって、かなりギリギリまで粘りました。結果として五島列島は天候に苦しめられましたが、その一方で利尻島では本当にきれいな夏の映像を撮ることができました。あの景色はぜひ見ていただきたいです。

―ロケ前は「島に人がいないかもしれない」と心配されていました。

神田ロケハンに行ったチーフディレクターからは「本当に人がいないかもしれない」という話も聞いていました。でも実際は全然そんなことはなくて。面白い方々もたくさんいました。番組ではクロちゃんたちが聞き込みをするんですが、翌日僕らだけで追加の映像を撮っていたら、島の方から「昨日○○さんに会ったんだって?」と言われたんです(笑)。情報が回るスピードが本当に早い。島ならではの距離感だなと思いましたね。

編集で泣く泣くカットした“幻のタマちゃん”

―編集でカットした中で印象に残っているシーンはありますか?

神田 あります。地元の子どもと触れ合う場面で、クロちゃんがアザラシの「タマちゃん」のモノマネをしていたんです。でも子どもたちの反応が薄くて(笑)。実は放送の中で、別の場所でもう一度タマちゃんのモノマネをする場面があるんですが、その前振りみたいなシーンがあったんです。子どもを喜ばせようとして頑張るクロちゃんが面白くて印象に残っています。

「テレビは人の時間をもらう仕事」

―神田さんが番組作りで大切にしていることは何ですか?

神田最近すごく思うんですけど、テレビ番組って視聴者の時間をもらう仕事なんですよね。30分だったり1時間だったり。人の人生の一部を使って見てもらう。だから責任があると思っています。タイパが重視される時代だからこそ、見終わったあとに何かが残る番組を作らなきゃいけない。今回で言うと、単なるグルメ情報ではなくて、人の心に響くようなストーリーを届けたいと思っていました。

―最後に視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

神田やっぱり実際に島へ行ってほしいですね。番組で紹介している景色も人も、きっとそのまま楽しめると思います。どの島にも熱い人がいて、本当に魅力的なんです。僕たちはグルメだけじゃなく、その土地の人や空気感も伝えようとしました。番組を見て「行ってみたいな」と感じてもらえたらうれしいです。

番組情報

日本海テレビ制作「離島で独自の進化を遂げた ガラパゴスグルメ」
8月15日(土)13:30~14:25 日本テレビ系28局で放送
*放送後、Tverでも配信予定

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