島根県松江市美保関町、海外からの旅行客が殺到している大人気のお宿「福間館」をご紹介します。
福間館
江戸時代の1717年に創業し、300年以上の歴史がある老舗旅館。
本館の他に、およそ20年前から美保関の古民家を離れの宿として営業を開始したそう。
4軒の宿泊古民家それぞれに異なるコンセプトがあります。
浜延舎(はまのや)
宿の一つ、20年前に古民家を譲り受けて誕生した「浜延舎」は、
「古いままを古いものとして楽しんでいただく」というのがコンセプト。
そのため、あえて手を加えず北前船往来時の船宿の面影が残っており、
建物は国の登録有形文化財にもなっています。
ある意味”資料館”として滞在していただこうという思いがあるそう。
玄関が面白い造りになっているんです!
なんと動く…!
扉をスライドさせるだけで、大きな玄関が小さな玄関に早変わり。
関所の立ち入りなどの際に、大勢の人が一気に来ることができないようにするためのものだそう。
滞在しながら昔の暮らしを体感できるのは魅力的ですね…!
昔の家特有の天井の低さには海外の方もびっくり。
頭をぶつけてしまう方も多いそう。皆さん気を付けてくださいね。
冬はこたつも設置されています!
そして、2階は北前船の水夫さんたちをおもてなしする場所だったそうです。
窓から海を眺めながら、お酒を飲んで大騒ぎしていたのではないかとおっしゃられていました(笑)
へるんの小窓
小泉八雲(愛称:へるんさん)が福間館と目の前にあった島屋という宿に
よくお泊りになられていたことにちなんだお宿。
へるんさんが見た景色がまたここからも見えるということで
「へるんの小窓」という名前にしているそうですよ!
2階は洋室になっており、窓からは海が一望できます!
かつて小泉八雲が見たであろう景色と同じ景色を楽しむことができますよ~
昔の建物を残しつつ、海外の方がゆっくりくつろげるような雰囲気を出すようにしているとのこと。
一生の思い出に残るような宿にしたいとの思いもあるそうです。素敵ですね。
他にも…
ペットと宿泊可能な「大下舎」やオール電化の「橋津屋」など様々なタイプがあります。
特にヨーロッパを中心とした外国人に人気で、長期滞在する人も多いそうです!
”宿”と”資料館”が一体化したような「福間館」。
台所もあるので、長期滞在してのんびり観光するのはどうでしょうか?
施設情報
「福間館」
住所:松江市美保関町美保関586(本館)
電話番号:0852-73-0011