【糀まち食堂】山陰最古の駅舎にオープン！旬の食材で発酵と薬膳楽しむランチ｜鳥取県大山町

こんにちはウタです(·Θ·)
今日は山陰最古の駅舎に出来たカフェをご紹介しますね！

山陰最古の駅舎「御来屋駅」

訪れたのは鳥取県大山町にある「御来屋（みくりや）駅」。
ここは山陰初の鉄道が開通した明治時代に建築された駅舎。
山陰地方では最も古く、登録有形文化財にもなっています。

ちなみに御来屋駅があるのは大山町西坪。
そして大山町御来屋にあるのは「名和駅」なんですよ。
ちょっと混乱しちゃいそうですね(·Θ·;)

旧駅長室にオープンした「糀まち食堂」

この御来屋駅の東側（旧駅長室）に新しくカフェがオープンしました。
名前は「糀まち食堂」

カフェの中は昭和レトロな雰囲気。

窓側の席は４席あります。
列車を眺める事が出来るので特等席ですね♪

店主の圓山さん

『糀まち食堂』は、発酵と薬膳をテーマに、季節ごとに旬の食材を使ったランチを提供されるそう。

写真向かって左の方が店主の圓山知子さんです。

米子市出身の圓山さんは、県外の調理学校で料理や製菓を基礎から学び、卒業後は地元に戻り洋菓子店に就職されました。
ケーキを作る事が好きだった圓山さんでしたが、
歳を重ねるごとに少しずつ気持ちが「スイーツ」から「ごはん」に変わり、その後飲食店や保育園の給食調理師としても経験を積まれていかれたそうです。
「食」に関する仕事と長く向き合ううちに、食の大切さを改めて感じた圓山さん。
自分のお店を持ちたいと強く思うようになり、退職後は地元米子市や南部町、島根県松江市を中心に「間借り食堂」という形で活動されていました。

ここ駅舎の東側は、これまで野菜や畜産物を販売する直売所として活用されていたのですが、2023年9月に閉店することになり、町が出店者を募集されていたそうです。

そこで圓山さんが応募し、クラウドファンディングを活用してお店を開業しようと決意。
見事目標額を達成し夢を実現されました。

おためしオープン中のメニュー

こちらがメニューです。

12月は「おためしオープン中」との事でメニューは少なめ。
グランドオープン後はメニューが増えるそうなので楽しみです♪

私が頂いたのは
〇彩り野菜とグリーンカレー（1,000円）
〇豆乳のシフォン（500円）
〇紅茶（お試しオープン中はランチ後のドリンクが無料）

彩り野菜とグリーンカレー

グリーンカレーにはパプリカにカリフラワー、赤カブや人参など彩り豊かな野菜が添えられています。

野菜ソムリエの資格もお持ちの圓山さん。
サラダに使う野菜の組合せだけでなく、見た目の彩りも工夫されているのがわかります。

グリーンカレーと言えばスパイシーなイメージですが、こちらは豆乳やヨーグルト、カボチャが入ってまろやかに仕上がっています。

豆乳のシフォン

食後に頂いた豆乳のシフォン。
キメが細やかでしっとり！

日頃良く食べているシフォンは、食べると口の中の水分を持っていかれますが、このシフォンはそんな心配ナッシング！

発酵あんこがまた絶品なんです。
小豆の風味を活かした甘さ控えめのあんこ。
これは是非皆さんにも食べてみて欲しい♪

発酵に注目された理由をお聞きしたところ、
元々腸が丈夫でなかった圓山さん、発酵食材は腸内で良い働きをしてくれる乳酸菌や酵母などが存在し、腸活に欠かせないものである事から注目されたんだそう。

また、間借り食堂で色々なランチを作っていた中で、発酵食材を使ったランチが一番お客さんから反響があったんだとか。

発酵食材を使った料理に関心がある方もおられ
「レシピ参考にしますと言って下さるお客さんもいらっしゃいます」と圓山さん。

発酵や薬膳をテーマにしているものの、あまり拘りすぎず誰でも食べやすいように、
味付けは素材の持ち味を活かし、塩分控えめを心掛けておられるそう。

麹と糀の違いって？

発酵あんことシフォンの美味しさが忘れられなくて後日またお邪魔した私。

この日はバナナシフォンとベリーソーダを頂いたのですが、

ふとコースターに刻印された「糀」の文字に疑問を抱いた私。

そう言えば「こうじ」って、糀と麹、どちらも同じ読み方ですよね？
そこで調べました！

違いについては諸説ありますが、「麹」は中国漢字、そして「糀」は日本で作られた漢字。
中国では麦を原料にコウジをつくる場合が多いことから「麹」という漢字が作られたといわれています。
一方日本はというと、米を原料にコウジをつくる場合が多く、発酵した時に米の上に花が咲いているような姿から、米＋花で「糀」になったといわれているそうですよ。