こんにちは。
インテリアアドバイザーのアダチツヨシです。
私が愛用しているアイテムの中で、これぞ名品といえるものを「アダチツヨシの名品図鑑」と題して、これから定期的にご紹介していきたいと思います。
第1回はこちらのスツール。
『Dot Stool』
デザイナー:アルネ・ヤコブセン(デンマーク)
ブランド:フリッツ・ハンセン(デンマーク)
デザイン年:1953年
北欧を代表するデザイナー、
アルネ・ヤコブセンの不朽の名作。
発表されて70年以上が経過しても、時代に流されることのないミニマルなデザインです。
派手さはないけれど、座面に“ドット”として表れる金具が程よいアクセントとなり、さりげない個性を感じさせます。
このデザインは2009年に復刻され、現行品でも販売しています。https://www.fritzhansen.com/ja/Categories/By-Series/Dot/3170-dot
ちなみに2022年6月には、フリッツ・ハンセン社150周年を記念し、ファッションデザイナー、ミュージシャンの藤原ヒロシ氏が主宰する「flagment design」とのコラボレーションモデルの限定販売が発表され、話題となりました。
https://www.fashionsnap.com/article/2022-06-01/fritzhansen-fragment/
1970年以降は4本脚(復刻モデルも4本脚)になりましたが、発売当初は3本脚で発売されていました。
愛用品は当時の3本脚ビーチ材モデル。
ビンテージ市場ではチーク材のモデルが人気ですが、カジュアルに生活に取り入れることができるビーチ材の距離感がとても気に入って使っています。
前の所有者の歴史を感じられるのもヴィンテージ品の魅力。
ペイントの跡や傷も愛着の湧くポイントです。
シンプルなスツールはさまざまなシーンで使える万能家具。
私はこんな用途で重宝しています。
①そのまま座ってスツールとして
作業するときにちょっと腰掛けるのに丁度良い。
軽くて持ち運びが楽なので、気分転換にベランダに持って出て寛いだりもします。
もちろん来客などで椅子が足りなくなった際にも助かります。
②サイドテーブルとして
ソファ脇にセッティングしての読書タイム。
本とコーヒーを置くのに程よいサイズです。
また、デスクワークでデスクが埋まってしまったときにちょっとした資料を置いたり、痒い所に手が届く存在。
ついつい資料が積み上がってしまうことも多いですが・・・
③コンソールテーブル(飾り台)として
適度な飾り棚がないときは、スツールを台にしてみましょう!
場所も取らず、手軽にワンランク上のコーディネートを楽しめます。
特に植物との組み合わせは、自然な空間を演出しやすくておすすめです。
名作家具も、ただ眺めているだけではもったいない。
自分なりの暮らしにモノがフィットすると、より一層愛着も湧きます。
デザイン大国といわれる北欧の国々では、機能性も伴ってこそ「良いデザイン」と評価されます。
家具だけに限らず、モノを購入する際は、それがあることでいくつ幸せになるポイントを挙げられるかを、考えてみるようにしましょう。
それが失敗しないお買い物につながります。