こんにちは!りんです♪
秋晴れの日が続き、おでかけやハイキングが気持ちいい季節になりましたね!
今回は、そんな秋のおでかけにもぴったりな、鳥取県三朝町(みささちょう)の「三徳山(みとくさん)」に登ってきました!

実はここ、「日本一危険な国宝」とも呼ばれる、ちょっとスリリングなスポットなんです!
三朝町とは?
三徳山があるのは、鳥取県のほぼ中央に位置する三朝町。
世界屈指のラドン泉として知られる「三朝温泉」が有名ですが、実は歴史ある名所や豊かな自然も楽しめる町なんです。

一緒に登るのは、三朝町の国際交流員でフランス出身のアナイスさんと、na-naライターのしばちゃん。
アナイスさんは三徳山に何度も登ったことがある経験者で、今回は私たちを先導してくれました。
一方、しばちゃんは私と同じく初登山ですが、日本遺産検定に合格した「日本遺産ソムリエ」!
登山の楽しさはもちろん、三徳山にまつわる歴史や豆知識も教えてもらいながら、3人で登ってきましたよ♪
1300年以上の歴史!
三徳山ってどんなところ?

三徳山は、標高約900mの山。
実はここ、ただの登山スポットではなく、古くから修行の場として大切にされてきた山なんです。

山にある三徳山三佛寺は、706年に修験道の開祖とされる役行者(えんのぎょうじゃ)が開いたと伝えられています。
修験道とは、険しい山などの自然の中で修行を行う信仰のこと。
つまり、これから私たちが登る道も、昔から修行者たちが歩いてきた道なんです!
三徳山の登山は受付が2回!
三徳山に到着したら、まずは参道入口にある受付案内所へ。
実は、投入堂まで登る場合、受付が2か所あるんです!

最初の受付では、三佛寺の境内に入るための入山志納金を支払います。
料金は大人400円、小・中学生200円。
ここから参道を歩いて、三佛寺の本堂を目指します。
途中にはお寺が点在していて、登山が始まる前から歴史ある雰囲気を楽しめます。

そして、本堂のさらに奥にあるのが、2か所目の「参拝登山事務所」。
こちらで登山料を支払い、服装や靴のチェックを受けます。

料金は大人800円、小・中学生400円。
つまり、投入堂まで登る場合は、合計で大人1,200円です。
日本遺産ソムリエ しばちゃんの豆知識
三徳山には、役行者が空に投げた3枚の蓮の花びらのうち、1枚が舞い降りたことから修行の場になったという伝説が残っています。
靴の裏までチェック!?服装にも注意

2か所目の受付で行われるのが、服装や靴のチェック。
三徳山は修行の場であり、滑落の危険もあるため、安全に登れる装備かどうかを確認してもらいます。
特に重要なのが、靴!
靴底にしっかりと凹凸があり、滑りにくいものを選びましょう。
普通のスニーカーでも、靴底の形状によっては登山が認められない場合があるそうです。

また、スカートやサンダル、ヒールのある靴など、登山に適していない服装もNG。
靴底に金属製のスパイクが付いた登山靴や、登山道を傷つけるストックなども使用できません。
おすすめは、動きやすい長袖・長ズボンに、滑りにくい登山用シューズ。
木の根や岩場をつかんで登る場所も多いため、軍手は必須です!

飲み物やタオルなどはリュックに入れて、両手を空けておくのも大切!
なんと、わらじも購入可能!
もし靴のチェックで登山に適していないと判断された場合は、
受付で販売されている「わらじ」に履き替えることで、登山が可能です。

今ではなかなか履く機会のない、わらじ。
昔の修行者たちも、こんな履物で山を登っていたのでしょうか?
ちょっと気になりますよね!
ちなみに…
三徳山は安全確保のため、1人での登山はNG!必ず2人以上で登る必要があります。
また、雨や雪などで登山道が危険な場合は入山できないことも。前日の雨で足元が滑りやすい場合もあるので、事前に登山可能か確認しておくと安心です♪
受付で輪袈裟(わげさ)を受けとる!

登山受付を済ませると、「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」と書かれた輪袈裟(わげさ)を貸してもらいます。

「正善院(しょうぜんいん)」での写真
日本遺産ソムリエしばちゃんの豆知識!
「六根」とは、目・耳・鼻・舌・身体・心の6つのこと。
三徳山では、美しい景色や鳥の声、草木の香りなど、五感で自然を感じながら山道を登ります。自然にふれ、一歩ずつ進むことで、心と身体を清める修行になるとされています。

ただ山を登るだけではなく、自然を全身で感じることにも意味があるんですね!
そんなことを意識しながら、いよいよ登山スタートです♪
いよいよ登山スタート!木の根をよじ登る「かずら坂」

登山受付を終え、朱色の「宿入橋(しゅくにゅうばし)」を渡ると、いよいよ本格的な登山の始まりです。
最初は木々に囲まれた山道。
自然がいっぱいで気持ちいいな〜と思っていたのですが、しばらくすると、目の前に現れたのは木の根が張り巡らされた急斜面!

ここは「かずら坂」と呼ばれる場所です。
木の根を手でつかみ、足をかけながら、一歩ずつ登っていきます。
最初に見た時は、「えっ、こんなところを登るの!?」と思わずびっくり!

木の根っこが本当に私の体重に耐えられるの?と恐る恐る登っていましたが、
想像以上にしっかりとした根だったので、みなさん安心して登ってくださいね。

普通の登山道とはひと味違う、まるでアスレチックのような道にワクワクしてきました♪
鎖を使って岩場を登る!スリル満点の「くさり坂」

今回の登山で、特に大変だったのが文殊堂の手前!

人ひとりが通るのがやっとという狭い岩の間を、よじ登っていきます。
登山というより、まるでロッククライミングのようです(笑)。
その後はさらに急な岩場を、鎖を使いながら登っていきます。
子ども登れると聞いていたので、正直もう少し余裕だと思っていました(笑)。

でも、実際には想像以上に本格的!
足を置く場所を考えながら、一歩ずつ慎重に進んでいきます。

頑張って登った先には絶景!「文殊堂」

険しい道を登っていくと、現れたのが「文殊堂(もんじゅどう)」。
高いところが得意ではないので、下を見ると足がすくむ…(笑)
手すりもないので、日本一危険な国宝と言われている理由がよくわかります!

でも、ここからの景色が本当に絶景!!目の前には、緑豊かな山々が広がる大パノラマ。
今回の登山で、私が一番感動した景色でした!

頑張って登ってきたからこそ、この景色がより一層きれいに感じられます。

実は文殊堂、国の重要文化財に指定されている歴史ある建物なんです。
注目したいのは、険しい斜面に建物を支える柱を組み上げた「懸造(かけづくり)」という建築方法。
京都の清水寺でも知られる建築方法で、山の地形を生かして建てられています。
こんな険しい場所に、昔の人たちがどうやって建物を建てたのか…。
景色だけでなく、建物そのものにも驚かされます。
山の中にこんな建物が!地蔵堂や鐘楼も

文殊堂からさらに進むと、今度は「地蔵堂(じぞうどう)」が現れます。
こちらも国の重要文化財に指定されている建物で、室町時代後期に建てられたとされています。
険しい山の中に、こんなにも歴史ある建物がいくつも残っているなんて驚きです!

さらに進むと、山の中に鐘楼(しょうろう)も現れます。
鐘楼の囲いの中を通って先に進んでいきます!

ついに到着!断崖絶壁に建つ国宝「投入堂」
そして、いよいよ今回の目的地「投入堂(なげいれどう)」に到着!
目の前に現れたのは、断崖絶壁の岩のくぼみに建つ小さなお堂。

写真で何度も見たことがある景色ですが、実際に目にすると、その不思議さに驚かされます。
どうやってこんな場所に建てたんだろう…?
日本遺産ソムリエしばちゃんの豆知識
「投入堂」という名前は、修験道の開祖・役行者が、お堂を手のひらサイズに小さくし、崖のくぼみに投げ入れたという面白い伝説が由来になっているそうです!

登山のゴールは、投入堂を間近に望む場所。
安全な場所から、その姿をじっくり眺めてくださいね。
実際には、2001年に行われた木材の年輪年代測定などから、平安時代後期に建てられたことがわかっています。
つまり、今から約900年前の建物!
それほど昔に、どうやってこんな険しい場所に建てたのか、詳しい建築方法は今も謎に包まれています。
長い年月を経てもなお、崖の上に残されている国宝。
実際にここまで登ってきたからこそ、そのすごさをより一層感じられました。
登山しなくても国宝「投入堂」が見られる!三徳山遥拝所

「険しい山道を登る自信がない…」「天候が悪くて登山ができなかった…」
そんな方におすすめなのが、三徳山の麓にある「三徳山遥拝所(ようはいじょ)」!
実は、登山をしなくても国宝「投入堂」を眺められるスポットなんです♪
2022年秋にリニューアルされた遥拝所には、高画質の望遠鏡が設置されていて、断崖絶壁に建つ投入堂を遠くから眺めることができます。

登山に挑戦した方も、麓から改めて投入堂を眺めると「あんなところまで登ったんだ!」と、達成感がさらに感じられるかもしれません♪

三徳山を訪れた際には、ぜひこちらにも立ち寄ってみてくださいね!
三徳山三佛寺 基本情報
住所:鳥取県東伯郡三朝町三徳1010
参拝登山受付:8:00〜15:00(下山16:30まで)
料金:大人1,200円、小・中学生600円(入山志納金・参拝登山料の合計)
所要時間:往復約1時間30分〜2時間
注意事項:2人以上での登山が必要。未就学児は登山不可。雨天・積雪時などは入山できない場合があります。
駐車場:あり
三徳山第2駐車場から参道入口までは徒歩10分弱
<公式サイト>
※料金や登山条件などは変更になる場合があるため、おでかけ前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
三徳山遥拝所
住所:鳥取県東伯郡三朝町三徳(県道21号沿い)
アクセス:三徳山駐車場から徒歩約2分
駐車場:普通車2台、身障者専用1台
※満車の場合は、三徳山の第一駐車場(観音院)または第二駐車場(密坊)をご利用ください。
























