SPARK!!SOUND!!SHOW!!、四星球、ストレイテナー出演、さらにはR-指定のサプライズ登場で盛り上がりをみせた「オンガクお嬢LIVE2023」。
2023年1月27日に渋谷duo MUSIC EXCHANGEで行われたもので、鳥取・島根の小さなローカルテレビ「日本海テレビ」の深夜音楽番組「オンガクお嬢Remix」が開催した地方発のライブ。
本記事では「オンガクお嬢Remix」の演出・神田が数回に渡って、裏話を交えたライブレポートという形でこのイベントを振り返っていく。
これまではR−指定も飛び入り参加して異常な盛り上がりを見せたSPARK!!SOUND!!SHOW!!編
<記事はコチラ>。
そして、日テレの人気番組を大集合させ、会場を笑い泣きさせた四星球編をお届けした。
<記事はコチラ>
トリを飾るのは、
今年結成25周年を迎えるベテランバンド、ストレイテナー編—
今回生まれて初めてのライブレポートを書くにあたって、文章の参考になればと学生時代に買った音楽雑誌を押し入れから引っ張り出してみた。
出てきたのは【ROCK IN JAPAN FES.2008】についてまとめられた、ロッキング・オン・ジャパンの特別増刊号だ。
15年前の雑誌が出てきたのも驚きだが、この年のヘッドライナーがストレイテナーであること、表紙がホリエであることに、いささか運命的な何かを感じながらページをめくった―
16:30
時は遡り、ストレイテナーのリハーサル。
テナーチームのスタッフ達が入念にセッティングをしたところにメンバーが現れ、呼吸をするかのごとく演奏を合わせていく。
「あぁ…」と、ひとりごちて名曲の生演奏を聞きながら思い出すのは、現地に行く予算が無くロキノンの増刊号と、衛星放送の特集コーナーで我慢した貧乏学生時代…。
涙を堪えて感慨にふけりながら聴いているところを、番組MCのお嬢にニヤニヤされながら見られていたのは言うまでもない。
そんなリハ終わりでお嬢がメンバーに挨拶に行ったシーンは後日番組で放送するので、ぜひご覧頂きたい。
事前にロケで会っていたホリエ以外の3人が、お嬢を見てキョトンとしていたような気がする。
21:20
スサシと四星球のライブが終わり、色んな意味で荒れた会場に再びお嬢が登場。
四星球へのクレームじみたMCとグッズの宣伝をそつなくこなしたが、「帰り際にチョコレートを受け取ってください」という告知を忘れていた。
観客の皆さんにチョコが渡ったか少し心配だ。
その後、ストレイテナーのスペシャルムービーを放映。
外国語禁止インタビューに苦しむホリエの姿が面白かったのか、3バンドのVTRの中で一番ウケていた。
「ホリエさん、このあとライブやりヅラいだろうなぁ」とVTRを作った本人としては、少し申し訳なくなる。
21:30
VTRが終わりSEが流れると、自ずとフロアから手拍子が響く。なにか「映画や舞台を見る」期待感に近い空気を感じる。
万雷の拍手に迎えられ、ナカヤマ、日向、大山、そして、ホリエが順にステージへ。
観客に深々と頭を下げたホリエがサラッと弾き始めたイントロは、いきなり「Melodic Storm」。
世界観のぶつかり合いといっても過言ではないこのイベントを、ホリエが紡ぐ圧倒的な美メロでストレイテナーの色に染め上げていく。
2曲目も畳み掛けるように名曲「From Noon Till Dawn」を投下。
テナーでこの表現は少しややこしいかもしれないが、いきなりのキラーチューン連発に酔いしれる観客たち。
…おぉ、ドラムとギターのキレがすごい!
間髪入れずに日向のベースが重いリフを奏で、「宇宙の夜 二人の朝」がスタート。
このベース目当てで会場に来たオーディエンスも少なくないはずだ。
個人的には告知で散々使わせてもらった楽曲なので、この曲を聞くたびに一生このイベントを思う出すことになると思う。
「ストレイテナーって新年一発目は意表を突く対バンが多くて、今日もアウェーかなと思ったんですけど…最高です!」
確かな手応えを口にして、「Braver」や「Toneless Twilight」とキーボードも駆使した楽曲を奏でていく。
そして、「日本海テレビは山陰の局なので、ストレイテナーとしては鳥取島根に久しく行けてないのでオンガクお嬢の力を借りていつか行けたらなと思います」とホリエが一言。
…日本海テレビが総力を上げてお越し頂けるように努力致します!!!
その代り、【外国語禁止インタビュー】より過酷なゲームはやってもらうかもしれません。
その後も「彩雲」「叫ぶ星」と徐々にフロアのテンションを高めて行き、大人気曲「シーグラス」
を聞かせる神セトリ。
客観的に見ても、この距離で「シーグラス」を聞けたファンは結構ラッキーなんじゃないかと思う。
きっちり聴かせて退場するメンバー。
しかし、本当の神セトリはこの後だった―
アンコールを受けて再び登場した4人。
曲フリを任されたのはナカヤマ、「それでは僭越ながら呼んでくださったオンガクお嬢様、duo music exchangeの皆様、そして…山陰地方のバーサーカーに捧ぐ!!!」
湧き上がる観客、ストレイテナー屈指のアッパーソング「BERSERKER TUNE」だ。
「常識の範囲内で!」と煽るホリエ。
…お嬢ホント良い仕事したなぁ。
この曲ならではの攻撃的な歌声、うねるギター、グルーヴ感満点のドラムに…なんかすごいことになってるベース。
スサシ、四星球よりもしっとり聞かせるバンドのイメージのバンドだが、結局最後は最もフロアをぶち上げて帰っていった。
各々のバンドの個性がぶつかり合い、相容れない世界線が一つになったような異色のイベントとなった「オンガクお嬢LIVE2023」。
特にテナーの世界観は他の2バンドより距離があるかと思ったが、一瞬で会場を自分たちの色に染め上げ、きっちりイベントを締めてくれたストレイテナー。
結成25周年を迎えるバンドの底力は、やはり伊達では無かった。
M1 Melodic Storm
M2 From Noon Till Dawn
M3 宇宙の夜 二人の朝
M4 Braver
M5 Toneless Twilight
M6 彩雲
M7 叫ぶ星
M8 シーグラス
EN. BERSERKER TUNE
撮影:スズキコウヘイ
レポート:神田洋介(オンガクお嬢Remix演出)
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さらに、このライブの模様は2023年3月18日(土)午後4時から日本海テレビ(放送エリア:鳥取県、島根県)にて放送決定!