こんにちは。
インテリアアドバイザーのアダチツヨシです。
前回のお話しで、リビング改善の事例をご紹介した某お宅。
今回も引き続き、お部屋改善アドバイスの事例・第2弾をご紹介します。
お題は、「衣類収納周り」
リビングと同時に別の箇所のご相談もいただいていました。
それがこちらのハンガーラック周りのスペースです。
洋服が本来のハンガーラックだけに収まり切らず、窓際にあるシルバーのメタルラックにも掛けざるを得ない状況。これによって、メタルラックは収納棚として機能していませんでした。
そして何より、ハンガーラックが向かって手前の生活動線(家の中を移動する経路)にはみ出してしまい、部屋内を行き来する妨げにもなっているという大きな問題点も。その代わり窓側にデッドスペース(写真では見えませんが)が生まれ、何となくそこに部屋で行き場を失ったものたちが集まることに。これは整理整頓が乱れていく際に陥りがちな、大きな原因となるポイントです。
ただ、それにはお家の構造的な事情もありました。
このスペースは窓側の天井が部分的に下がっている影響で、既存のハンガーラックの高さでは窓付近まで近づけることができず、少し手前にズラして置くしかなかったのです。
改善のポイントがどこにあるのか考えてみる
「この下がった天井にどう対応するか。」これが今回の課題の一番の焦点。何といってもこのハンガーラックが曲者でした。お話を伺ってみると、ラック下の2段の引き出しも使い勝手が悪くて使用していないとのこと。
こんなに密度の高いスペースなのに、無駄ともいえるスペースをあちこちに含んでいたのです。
そんなところから、このハンガーラックを変えることで、一気にスペース丸ごとの課題解決が図れるという道筋が見えてきたのでした。
家具をひとつ変えるだけで大きく変わる暮らし
今回は思い切ってハンガーラックごと変えてしまうという方法で改善を計画しました。
その結果、生まれた空間がコチラです。
ひと目でわかるスッキリ具合。
高価な家具ではないけれど、新ハンガーラックはさまざまなメリットをもたらしてくれました。
ハンガーラックを変えた5つのメリット
①全体の高さを低くしたことにより窓付近までラックを近づけることができるようになった。よって生活動線が正常に。
②高さの調節が可能なため、下がり天井ギリギリに高さを設定し、洋服を掛けた下のスペースも自由度高く活用できるようになった。
③洋服を掛ける部分の幅も調節可能なため、広げることで、メタルラックにまで及んでいた洋服を一箇所にまとめることができた。
④シンプルな形状、かつ白のカラーを選んだことで、周辺の家具と統一を図ることができた。
⑤メタルラックが新たな収納スペースとして機能し始めた。
こういう収納スペースを一箇所つくることができると、部屋全体に散らばっている物も整理することができたり、広い範囲に好影響を与え始めます。断捨離という方法でスペースを生み出す方法ももちろんありますが、今回のように使っている家具を見直すだけで、悩みを解決できるケースもあるのです。
前回の「リビング編」、今回の「衣類収納周り編」、いかがでしたでしょうか?身の回りのインテリアの悩み事って、実は誰かに相談するとあっという間に解決できてしまうことも多々あります。時と場合によっていろいろなアプローチがある中で、それを瞬時に見抜くことができるのがアドバイザーの腕の見せどころ。皆さんも何となくお部屋の中で我慢していることありませんか?
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