こんにちは、うがちゃんです。
9月20日~26日は・・・
「動物の愛護及び管理に関する法律」で
定められた『動物愛護週間』です。
『森としっぽ。』
鳥取県智頭町を拠点に活動している
『森としっぽ。』の松本さん夫妻。
捨てられた犬や猫の保護支援だけでなく、
捨て猫や捨て犬を増やさないために
人と動物をマッチングさせる活動支援を
行っています。
また、“ペットの防災”という観点にも
力を入れており、「いざ」というときに
ペットと飼い主の命を守るための
啓発を行っています!
ペットが手放される現状
ペットが手放される・殺処分される現状
として挙げられる要因は・・・?
(独自にネットで検索してみました。)
・引っ越しにより新居で飼えなくなった
・飼い主の高齢化により世話ができなくなった
・動物の病気や高齢化で世話ができない
・不妊去勢しておらず頭数が増えてしまった
・家族が動物アレルギーになった
・吠えるなど飼い主の手に負えない
など…人間の身勝手な理由が挙げられます。
また、散歩途中などに脱走・迷子になり
飼い主不明となってしまうこともあるそうです。さらに悪質なブリーダーによる遺棄なども
大きな問題となっています。
法改正により保健所は安易な理由で
飼えなくなったペットの引き取りを
拒否できるようになったことや
マイクロチップの導入、動物の保護団体の
活動などにより年々殺処分されるペットの
数は減少しています。
しかし、殺処分される頭数はゼロではなく
どこかでつらい思いをしている動物が
まだまだいるというのが現状です。
ペットの防災
森としっぽ。では“ペットの防災”について
啓発活動を積極的に行っています。
『ペット防災カレンダー』の配布
認定NPO法人 人と動物の共生センターが
発行する『ペット防災カレンダー』の配布を
行っています。
ペット防災カレンダーには、
非常時に速やかに避難するための
“キャリー・クレートトレーニング”や
ペットと一緒に避難できる場所の確認、
避難袋に入れておくべきものリストが
イラストと共にわかりやすく書かれています。
急な避難が必要になった時や災害に
襲われたときに人とペットの命を守るために
日頃の備えが大切です!
犬猫用の避難シェルターの開発
災害時にペットと飼い主が一緒に過ごすことが
できる避難シェルターの開発を進めています。
木製のパーツを組み合わせ、くぎを使わずに
約20分ほどで建てることができるそうです!
床面積は人とペットが横になって休める
くらいの広さでした~!!
天井には耐久性に優れたフランス製の
テント生地が張られており雨や雪なども
しのぐことができます。
個室の空間で過ごすことができる為、
プライバシーも保護されますね!
また、ペットの鳴き声が心配…など
飼い主のストレスや
突然多くの知らない人に囲まれて過ごす…
などのペットたちのストレスも軽減されそうです。
実際、ペットと共に避難所に行っても
鳴き声やにおい、近隣とのトラブルなどの
リスクからペットは室内に入れてもらえず、
外の駐輪場で過ごしたり、被災した家で過ごす
ケースもあるそうです。
被災した際にもペットが孤立しないために
このような避難シェルターの開発実験を行っています。
命を繋ぐ保護支援
森としっぽ。では
家族を募集するわんちゃん、ねこちゃんが
心地よく過ごせる場所を確保するための
保護支援を行っているそうです。
新しい家族と暮らすルルちゃん
鳥取県内のとあるお家で暮らすルルちゃん。
飼い主が高齢によりやむなく
引っ越さなければいけなくなり、
家も空き家に…そして、ルルちゃんを
連れていくことができない…
という相談を知人経由で受けた“森としっぽ。”
ルルちゃんのこれまでの生活を守ることを
最優先に考えて“森としっぽ。”が動いた結果、
写真家の長谷さん夫婦がルルちゃんの
新しい家族となって、空き家に住むことに。
〇長谷さん夫妻のニーズ
いつか保護ネコを迎え入れたい
引っ越し先の家を探している
〇ルルちゃんにニーズ
今までの暮らしや環境を変えることがない
長谷さんとルルちゃんのニーズが
合致したことで譲渡が実現しました。
長谷夫妻は猫を飼ったことがなかった
そうですが、森としっぽ。の松本さんから
適宜サポートを受けて新しい家族との
生活を楽しんでいる様子でした。
ペットを飼う人にお願いしたいこと
森としっぽ。の松本さんとのお話の中で
印象的だった話があります。
ペットを飼うときは
①必ず室内飼いにしてほしい!
②ペットの後継人を決めてほしい!
『室内飼いにしてほしい』について
外で飼ってしまうと…
他の動物との接触やけんか、車との接触等で
病気やけがなどのリスクが高まる。
また万が一、飼い主の病気やけが等に
より譲渡が必要となってしまった場合…
室内の譲渡会場や新しい家族が見つかった後も
脱走のリスクや室内で過ごすことに強いストレスを抱えてしまうリスクがある。
飼い主自身が世話をできなくなった時のその先まで具体的に想像しておくことが大切ですね!
ペット後継人を決めてほしい
犬や猫の寿命は種類などにもよりますが、
平均14~15年ほど。
飼い主の高齢化や不慮の事故や病気に
あった時にペットの世話は誰がするのか?
65歳で犬や猫を飼い始めたとしたら…
80歳ごろまでしっかりとペットの世話や
介護まですることはできるのか?
万が一、飼い主が病気になった時に
だれか面倒を見てくれる人がいるのか?
新しい命を迎え入れる際には
最後の最後まで考えなければなりません!
だれも予測できない未来だからこそ、
しっかり“ペット後継人”を決めておくことが
大切です!
森としっぽ。のものづくり
地元の作家さんとコラボをしたものづくりを
行っています。人の温かみを感じるような
ワンちゃんネコちゃん用のうつわやおやつ、
メモリアルグッズ等さまざまなアイテムが
揃います。
商品の収益はすべて、
わんちゃん・ねこちゃんの保護支援の
充てられるそうです!
お気に入りの商品の購入が保護支援に
つながるのは素敵な仕組みだと思いました!
おわりに
森としっぽ。の想い
「すべてのワンちゃんネコちゃんのしっぽが揺れているものであってほしい。」
今回、森としっぽ。の活動支援について
取材させていただき、ペットを飼うこと、
一緒に生きていくことの責任の重さを
あらためて強く感じました。
1匹でも多くのわんちゃん、ねこちゃん、
全てのペットと飼い主がともに心地よく
暮らすために飼い主は正しい知識を身につけ、
行動することが大切だと思いました。
動物愛護管理法第4条
「ひろく国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼養についての関心と理解を深めるようにするため、動物愛護週間を設ける。」
取材した様子は
2023年9月22日(金)18:14~放送のニュースevery日本海(放送エリア:鳥取県・島根県)でも紹介します!
施設情報
森としっぽ。
電話:050-5235-0326
メール:info@relier.co.jp
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