スティーブジョブズが虜になった新版画の魅力とは?企画展の見どころもご紹介!|松江市

こんにちは!社会人1年生のりんです!
島根県松江市の島根県立美術館で現在開催中の企画展「THE新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦」
こちらの企画展にスティーブジョブズが虜になった版画作品があると聞いて行ってきました♪

目次

そもそも新版画とは?

新版画をひとことで説明すると、
「明治から昭和初期にかけて制作された版画作品」です!
江戸時代に流行した「浮世絵木版画」は印刷技術の発展や写真の導入により徐々に衰退していました。
そのような状況の中、日本の伝統的な版画技術を残し、より芸術性の高い作品を目指したのが「新版画」のはじまりです。
そして、その「新版画」を牽引したのが「渡邊庄三郎」でした。
今回の展覧会では、渡邊庄三郎の挑戦の軌跡が展示されています♪

島根県立美術館で開催中
「新版画展」全183点の見どころは?

スティーブジョブズが愛した作品

川瀬巴水<東京十二ケ月三十間堀の暮雪>

こちらがスティーブジョブズがコレクションしていたと言われている作品です。
幼なじみの自宅に飾ってあった新版画を見て、虜になったと言われています。

川瀬巴水<塩原おかね路>

特に気に入っていたのは川瀬巴水(かわせ はすい)の作品。
そのほかにも数点、ジョブズがコレクションしたと言われている作品があります。
ぜひ企画展で実物をご覧ください♪

山陰の景色も版画に

こちらは島根の風景が描かれた版画です。

川瀬巴水<旅みやげ第三集 出雲松江>左から(おぼろ月)・(三日月)・(曇り日)

実はこの3つの作品、すべて同じ版木が使われているんです!
色を変えるだけで、こんなに違う作品に見えるんですね!

そのほかにも松江大橋や鳥取の大山が描かれた作品もありました♪

織田一磨 <松江大橋>
織田一磨<伯耆大山遠望>

原画と版画の比較も!

山中古洞(辰重) <女優(酒井米子)>

原画と版画の見比べもできます。左が版画で右が原画です。
顔回りをすっきりとさせるために、背景が変更されているそうですが、髪の艶などは綺麗に再現されています。
髪の毛の質感を表現するために、最低でも3〜4枚の版板が用意されていたのではないかとのこと。
細かな作業が非常に苦手な私は、製作過程を想像するだけで倒れそうになりました(笑)

おわりに

川瀬巴水<東京二十景 芝増上寺>

版画というと図工の時間に製作したモノクロの簡単な絵というイメージだったので、こんなに繊細な線や複雑な色合いが表現できることに驚きました!

画材は意外とシンプルです!

また、近くで見ると、写真では見えない摺りの細かい跡なども作品の一部となっています。
ぜひ実物を見て細かな部分も楽しんでみてください♪
※作品はすべて渡邊木版美術画舗蔵

開催情報

THE新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦
住所:島根県立美術館 島根県松江市袖師町1-5
開催期間:2024年1月26日~2024年3月18日まで
開館時間:10:00~日没後30分(展示室への入場は日没時刻まで)
休館日:火曜日
電話番号:0852-55-4700
観覧料(当日券):一般 1100円、大学生 700円、小中高生 400円

あわせて読みたい記事

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

社会人2年目!na-na編集部で奮闘中!
地元大好き!
山陰の素敵なところをたくさんの人にお伝えできるようにがんばります!!

目次