「農業がしたくて移住しました」年間約11tミニトマトを収穫する農家のリアルな暮らしを聞いてみた|鳥取県琴浦町

鳥取県中部にある琴浦町
美味しい海の幸や雄大な山の景色に囲まれた町ですが、実は“ミニトマトの産地”としても有名なんです!

今回は、県外からはるばる琴浦町に移住して、ミニトマト農家を始めた男性をご紹介します♪
農業の大変さや楽しさ、そして「なぜ琴浦町を選んだのか」など、気になることをたくさんお聞きしてきました。

目次

農業のために琴浦町へ移住!

今回お話を伺ったのは、広島県出身の大原啓さん
大学時代は鳥取大学で過ごし、その後は県内の飼料作物を栽培する会社に就職。さらに県外の農業法人で経験を積み、2020年に「やっぱり鳥取で農業をしたい!」と琴浦町に移住されました。

大原さんは幼いころから家庭菜園が好きで、家でもトマトを育てていたそうです。
トマト愛が昔から根付いていたんですね♪

現在は、ミニトマトの「サンチェリーピュア」という品種と、スイカを育てていらっしゃいます。
この「サンチェリーピュア」という品種は、酸味と甘みのバランスがちょうど良く、浅漬けなどにも向いているんだそうです。

なぜ琴浦町?

気になるのは「なぜ農業の場として琴浦町を選んだのか」
その理由は、行政のサポートの手厚さでした。

特に魅力的に感じられたのは、移住後2年間は「地域おこし協力隊」として活動できる仕組みだったそうです。
就農に向けた研修を受けながらお給料もいただけて、研修期間中の宿泊施設も用意してもらえるという心強いサポートがあります!

研修先での様子

また、実際に琴浦町に暮らしてみても「国道9号線沿いに生活に必要なお店がそろっていて、海や山も近く環境がとても良く暮らしやすい。」と話してくださいました。

なぜミニトマト?

琴浦町ではいろいろな作物が育てられていますが、その中で大原さんが選んだのはミニトマトとスイカ。

その理由は、
・作付面積が小さくても栽培でき、土地を持たない移住者でも挑戦しやすい
・手をかけた分が品質や収穫量に直結するためやりがいが大きい

とのことでした。

ミニトマト栽培を始めて4年。
3.6aのビニールハウス4棟、2.3aのビニールハウス3棟を所持し、うち4棟でミニトマトを作付けており、年間で11t収穫を見込んでいます!
「そんなに取れるの!?」とびっくりしました!!

スケジュールが重要!

ミニトマトのスケジュール表

農業の仕事って「毎日同じことをしているのかな?」と思っていたのですが、大原さんに話を聞いてびっくり。
実は1日ごとの作業が細かく決められているんです!

青枯病にかかったミニトマト

もちろん自然相手なので予定通りに進まないことも。
天候による影響や作物が病気にかかったりと予期せぬトラブルが付きもの。
だからこそ、少し余裕を持ったスケジュールを立て、毎日調整しながら作業を進めていくそうです。

「農業=単調」ではなく、むしろ色々と工夫や対策が必要な仕事なんだと感じました。

やりがいと楽しさ

トマトの選果表

「農業は毎年同じことをすれば良いというわけではなく、毎回試行錯誤。だから飽きないし楽しい」と大原さん。

特にやりがいを感じる瞬間は、JAから返ってくる選果表を受け取るとき
自分が育てた作物がどんな品質なのか数値で評価されるのは、まるで“成績表”のよう。
努力が数字で返ってくるとやっぱり嬉しいですよね。

1日のスケジュール

ここからは、とある日の1日のスケジュールをご紹介します。
作業は日によって異なりますが、年間の8割程度がこれから紹介するような時間帯で働かれているそうです。
作業は大原さんと従業員1名の2名で行われています。

朝6:30 
圃場に到着。まずは「わき芽とり」からスタート。
やっぱり農業は朝が早いんですね!

間から小さく生えているのがわき芽
わき芽取りは栄養を主茎や果実に集中させるための大事な作業です。

そのあとは午前中いっぱい収穫作業。なんと1日に100kg前後、数にして約1万粒のミニトマトを収穫
収穫は1か月分の答え合わせのようでやりがいもあり、特に好きな作業なんだそうです。

収穫作業は6月10日ごろ~12月15日ごろまで

午前の作業を終えたら、圃場から車で10分ほどの自宅で、1時間半ほど休憩。
そのあとは13:00ごろから夕方まで 「誘引(ゆういん)」作業。

誘引とは、上に高く伸びた茎を横にずらしながら下げて新たに生育できるスペースを確保する作業です。。
広いハウス全部に行うのは大変ですが、整った苗を見ると嬉しくなるんだとか。

17:30ごろにその日の作業は終了!
その他にも様々な作業があり、前日と全く同じことをするということはほとんどないんだそうです!

スリランカ(アダムスピーク)旅行の写真

ちなみに、今は農家一本で生計をたてていて、12月ごろにはミニトマトの栽培がおわり、1月の農閑期には、海外旅行にも行かれるんだそうです!
今年はスリランカに旅行に行かれたんだとか!

普段の息抜きは飼い猫のこまちと遊ぶこと。
かわいい写真を見せていただきました♪

農業には大変な作業もたくさんありますが、その分、作物によっては努力がしっかりと収穫物となって目に見える形で返ってくるので、とてもやりがいがあり、楽しそうなお仕事だなと感じました♪

大原さんからメッセージ

最後に、大原さんから農業に興味を持った方に向けたメッセージを伺いました。

琴浦町では高齢化が進み、ミニトマト農家が少しずつ減ってきているそうです。
この町の美味しいミニトマトをこれからもたくさんの人に味わってほしいという思いがあるため、新しく挑戦する人がもっと増えてほしいと話されていました。

また、少しでも興味があれば、まずは気軽に相談してみてほしいとのこと!
大原さんご自身も、最初は何も準備がない状態から琴浦町に相談し、支えられながら農業を始めることができたそうです!

さらに、11月には農業や移住について気軽に相談できるイベントが開催される予定で、大原さんご本人も講演会に登壇されます。直接お話を聞ける貴重な機会なので、興味のある方はぜひ参加してみてくださいね♪

第3回とっとり農業人フェア

大原さんも出席されるイベントが「第3回とっとり農業人フェア」。
このフェアでは、農業に興味を持ったばかりの方から、実際に就農を考えている方まで、幅広く役立つ情報を得ることができます。

日時:令和7年11月1日(土)10:00~15:00
会場:エースパック未来中心(倉吉市)
参加費:無料(入退場自由)
<参加申し込みフォームURL>

フェアのみどころ

就農相談ブースでは、鳥取県内の産地や市町村が集まり、就農について気になることを直接相談できます。

各ブースに生産者やJA・市町村担当者等がいて、就農や生活のリアルな話が聞けるとっても貴重な機会!

その他には、雇用情報・移住相談ブースも。
「鳥取県に移住したらどんな農業関係の仕事あるの?」「暮らしや子育て環境は?」といった疑問にも親身に対応してもらえます。

また、セミナーでは、実際に農業をしている方のリアルな声をさらに深堀して聞くことができます!
セミナーには大原さんご本人も登壇予定
日々の暮らしや農業の楽しさ、大変さも含めたリアルなお話を、ぜひ直接聞いてみてください♪

気軽に1日から農業のアルバイトをできる1日農業バイトの紹介もあります!

さらに、アンケートに回答すると星空舞パックごはんのプレゼントもあります!
ブースを3箇所まわった方には梨や柿長芋などの特産品が当たるチャンスも!

少しでも農業に興味を持たれた方はぜひ足を運んでみてくださいね♪

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この記事を書いた人

鳥取市出身。na-naのライター兼SNS担当です!
地元大好き!
山陰の素敵なところをたくさんの人にお伝えできるようにがんばります!!

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