江戸時代から約320年続く松田染物店!大漁旗にもなる色鮮やかな染物がバッグや小物にも|米子市

こんにちは、うがちゃんです。
今回は江戸時代から続く鳥取県米子市にある染物屋さんを取材してきました!

松田染物店 筒描き染め 米子市 伝統 技術 300年 江戸時代 老舗店 松田成樹さん 松田一晟さん 松田瑞恵さん 染物 大漁旗 体験 染物体験 のれん 鳥取 CA 移住
目次

松田染物店(米子市)

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米子本通り商店街を歩いていると
見えてくる【松田染物店】
創業は1702年で江戸時代から300年以上続く老舗染物店です。

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ここで生まれるのが、この色鮮やかな染物
パキッとしたビビットカラーがとてもきれい!
このような色使いをいかして、大漁旗やお店ののれん、応援旗、法被など様々な商品を手掛けているそうです。

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(左)成樹さん、(右)一晟さん

現在は、13代目の松田成樹さん
14代目の松田一晟さん親子で伝統の技を受け継ぎ、守っています。
作品はどれも1枚ずつ職人の手によって手掛けられており、世界にひとつしかないのも魅力です!

松田染物店の特徴的な技法
【筒描き(つつがき)染め】

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筒描き染め』とは?
和紙を何重にも重ねて作った円錐の筒に
“もち粉”と“ぬか”を練り合わせたペースト状の“糊”を入れ、それを絞りだしながら布面に線や模様を描いていく技法

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ココで描いた線が後から塗る塗料をはじき、綺麗な線として残ります。

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【筒描き染め】の道具

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和紙を何重にも重ねた円錐形の筒。
形の違う口金がついています。
これによって太い線、細い線が表現されます。

実際にその工程を見せていただきました

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まずは素材となる布面に墨で薄く下書き。
イメージ図を見ながら模様や文字を
書いていきます!

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もち粉やぬかを混ぜたペースト状の“糊”を入れた筒を使って下書き線をなぞっていきます。

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この時に筒先をしっかり布に押し当てながら線を描くことで“布”と“糊”が密着し、パキッと鮮やかな線となります。

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下書きで書いた墨の線を消すために
布を裏返し全体に水を塗っていきます。

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この後、一度乾燥させます。
天気がいい日は30分程で乾くそうです!
季節やその日の気温、天気によって作業の進み具合が変わるので天気予報を見て、
約一週間の作業計画を立てる
んだとか!

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乾燥したら塗料を使って、色を付けていきます。作成するものによって水に強いものや等…塗料の種類を変えているそうです。
そして何よりこの鮮やかなビビットカラーが筒描き染めの特徴!

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全体を塗り終えたら再び干して、
塗料を乾燥させます。
余談ですが、天日干しをすると…黒などの濃い色の方が、光を吸収しやすいため乾きが早く、黄色などの薄い色の方が乾きが遅いんだそうです!

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乾いた後は“色止め”を行います。
色落ちを防ぐための液体を塗る作業です。

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最後はホースで勢いよく洗い流していきます。ココで最初に塗った“糊”がはがれ、
キレイな線が現れます!

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鮮やかな色合いにスッと伸びる白い線が
際立って美しい~!

最後に乾かし形を整えたら完成となります。

筒描き染めを体験させていただきました

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全ての工程において、、、
見ているよりず~っと難しかったのですが
特に苦戦したところをご紹介していきます。

太さを均等にするのが難しい!

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片手で“糊”を絞り出しながら、布に密着させるように線を描くのは至難の業でした。
特に、最初は力の加減がわからず、慎重に動かし過ぎて線がウネウネに~><!
ゆっくりすぎて糊がどんどん乾いてきてしまったので…途中の作業は一晟さんに修正していただきながら糊を塗っていただきました↑

グラデーションにチャレンジ!
“味のある”仕上がりに・・・(苦笑)

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グラデーションを作るときには、
薄い色から濃い色の順に染めていきます。
スーッとお手本のように・・・
塗った線がスカスカになって色むらに!

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筆の使い方や腕の動かし方一つ一つに
動作のポイントが
ありました!

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ひとつひとつの動きに加えて、スピード感や手際の良さも肝になってくるそうで、
職人技の凄さを身をもって感じました。

色を付けた後は天日干しで・・・!
完成は如何に!?

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乾くと色合いが少し変わってきます!
どんな仕上がりになるか楽しみです♪
仕上がりは最後に発表・・・♡

染物を身近に感じる!
 【瑞染堂】

大漁旗などと聞くと、私たちの生活とは離れているイメージもありますが、松田染物店の筒描き染めを、普段使う小物として購入できるお店も2年ほど前にオープンさせました!

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店内に並ぶかばんやポーチなどは
どれも「筒描き染め」でできた生地を
使って作られています!

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カラフルで日常使いにもピッタリの商品は
13代目の松田成樹さんの妻である松田瑞恵さんが手掛けています
オーダーメイドでの作成も可能で
柄や形なども相談しながら理想のアイテムを作ることができます♪

瑞染堂
住所:〒683-0061
   鳥取県米子市四日市町88
   ロータスビル2階
営業時間:平日10:30~
     土日:13:00~
定休日:火曜日
公式HP:https://zuisen.matsuda-some.com/

おわりに

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今回の取材で300年以上受け継がれている
伝統技法を見せていただき感動しました。

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現在は、14代目の一晟さんがインバウンドや若い世代にも伝統技術を知ってもらおうとSNSでの発信にも力を入れています!

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伝統文化や伝統技法等の響きを聞くと、
正直少し遠い存在のように感じていましたが…今回の取材を通して、普段何気なく見ていた景色お店ののれんや旗等)にも様々なかたちでこの伝統文化が生活に溶け込んでいたことに気が付きました!

完成品

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仕上がりはこ~んな感じに!
筒描きした『飛行機』と『発見』の文字が
青のグラデーションに映えています。

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(上↑うが作  下↓松田さんのお手本)

うがちゃん作は色むらやよーく見ると
塗料を垂らしてしまったシミが…
これも味という事で…(笑)
世界に一つしかない作品ができました♡

お店情報

松田染物店
住所:鳥取県米子市紺屋町47
電話:0859-22-3358
公式HPhttps://matsuda-some.com/

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この記事を書いた人

栃木県出身(海への憧れが人一倍強い)。趣味は温泉巡り。「日本一美しい星空を観察できる県」のキャッチフレーズに魅かれて、この春から鳥取県に移住。鳥取の海の透明度と人の優しさに感動中。CAとして全国を飛び回りながらna-na編集部の一員として鳥取と島根の魅力をゆるっと深堀していきます!

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