映画の撮影地にもなった「仁風閣」が5年間の閉館へ。12月22日から入場無料で最後の見学チャンス!|鳥取市

こんにちは、うがちゃんです。
鳥取県鳥取市の有名観光地『仁風閣』が
2023年12月末から5年間の改修工事
入ります。

仁風閣 重要文化財 特別見学ウィーク 鳥取観光 鳥取観光スポット るろうに剣心 佐藤健映画ロケ地 佐藤健ゆかりの地 

2023/12/22~12/28までは
特別見学ウィーク」となり、
入館無料
・今まで解放されることのなかった
『御座所』の特別公開

今の仁風閣の姿を見れるのは
12/28までなんです!!

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今回はこの記事を見たら・・・
絶行きたくなる!そんな仁風閣の
見どころポイント
をご紹介します!

目次

仁風閣

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桜の時期の仁風閣

鳥取の桜の名所として知られる久松公園の中で、優雅に白い輝きを放つ“仁風閣”。
佐藤健主演の『るろうに剣心』の実写版
映画のロケ地
としても知られています。

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今年で築116年となる仁風閣が建築されたのは、明治40年。
フレンチルネッサンスという様式を
基調とした2階建て木造の建物です。
建物や家具、照明など116年前から
変わらぬ形で使われているアイテムが
揃います。

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ちなみに…仁風閣の改修工事は116年の
歴史の中で2回目
。約50年前にも一度
補強などを目的とした改修工事が行われているそうです。

なぜ建てられた?

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仁風閣は明治40年ごろ、
現在の東京・原宿あたりに住んでいた
鳥取藩主池田家の14代目・池田仲博が
別邸が欲しいなぁ~作ろうかなぁ~
とイメージを膨らませ、たまたま作ることになっていた別邸だったのですが・・・

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同じころ…
都心などの近代化が進む中で発展が
遅れていた山陰は、皇太子(=嘉仁親王)のお出かけ先の誘致に成功♪
鳥取に皇太子を迎えるような宿泊先が
なかったことから・・・構想段階だった
池田仲博の別邸を使っていただくことに!

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そして、
皇太子を鳥取に迎え入れるため、
急ピッチで別邸(=仁風閣)の建設
進められ、水力発電により鳥取に初めて
電気
の通電、京都から料理人が集められ
料理の技術の向上鉄道が開発が進むなど・・・近代化がググっと進みました。

仁風閣は鳥取の今を作り出した始まりの地と言っても過言ではない場所なんですね!

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超超超希少な・・・!
【必見】黒い大理石

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『特別見学ウィーク』で開放される
御座所』というお部屋は仁風閣2階に
あり、仁風閣の中で一番豪華なお部屋
皇太子が宿泊した際に使用されたお部屋で
細やかな彫刻が施されたカーテンボックスや実際に使われた家具などが当時のまま
揃います。

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このお部屋の鏡の下にある暖炉。
黒い部分をよく見てみると・・・
黒い大理石」が使われています。

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「大理石に黒ってあるんだ~!」と
思っていたのですが…
50年前の改修工事の際にギリシャから
輸入し、残存品から復元して取り付け
られた大理石だそう。
館長によると…
『御座所』で使われている黒大理石は
超超超希少なもので、現在は…
かなりの高値なんだとか!


仁風閣に来たら必見です!

今はもう作れない。
【必見】螺旋階段

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仁風閣と言えば・・・
建物の奥に位置する“螺旋階段”。
仁風閣が作られた116年前から
当時のままの姿を保っています

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コチラの螺旋階段は、
螺旋階段を作るときは通常“軸”となる
支柱を立てて螺旋状に階段を組み立てる

のが一般的ですが、仁風閣の螺旋階段は
軸となる支柱がありません。


また、階段には釘が1本も使われておらず
木と木のパーツを組み合わせて作られています。

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使われている木は螺旋状の形に合わせて
曲がりくねっていますが、木を曲げて
パーツを作っているのではなく、
樹齢140年のケヤキからくり抜いて
パーツを形成している
そうです。

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大変珍しい建築であるため、全国から
建築家が見学に来るんだとか。
現代、同じものを作ろうとしても
「構造計算」が合うことがなく
再現することは不可能なんだそう。

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こんなに立派で貴重な螺旋階段ですが、
当時は皇太子に食事などを配膳する
スタッフが使用していたバックヤードの
階段だった
んだとか。

㊙仁風閣の屋根裏

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116年前から変わらぬ姿で佇む仁風閣。
長い歴史により、雨漏りや木材の腐食が
一部で発生し、今回の改修工事ではその
傷んだ部分を集中的に直していくそうです。

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写真:仁風閣提供

改修工事では屋根からパーツを一枚ずつ
丁寧にはがし、建物の調査を進めながら
改修を行う予定
です。

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写真:仁風閣提供

仁風閣の屋根裏を見てみると…
レンガを積んで作った柱と、木だけを
組み合わせた柱で支えられています。

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写真:仁風閣提供

レンガの柱の周りや木材の根本に取り付けられた鉄鋼は、50年前の改修工事の際に
補強でつけられたものだそうです。

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写真:仁風閣提供

2023/12/29から5年間の改修工事に入り、
仁風閣は閉鎖されますが、改修工事の
経過を見学できるイベントなども計画
されている
そうです。
もしかしたらこの屋根裏などを見る
チャンスがあるかもしれない!

とのことでした~!注目です♪

おわりに

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何気なくきれいな建物だなぁ~と
見ていた仁風閣ですが…
その歴史や建物の構造など一つ一つに
意味があったり、どこまでも奥深く
面白さが詰まっていました。

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ちなみに・・・仁風閣の庭に立つ樹齢160年の黒松は
枯れてしまったため、1月中に切り落とされる予定。

2023年12月28日を最後に建物の入館は
できなくなりますが、庭などの敷地に
入ることはできます。

また、2024年の夏の終わりごろまでは
外観を見ることができる
そうですので
観光や桜の時期ははまだまだあきらめず
足を運んでみてください!

また、改修工事中も宝扇庵の利用は
可能とのことでした。
この機会に仁風閣に足を運んでみては?

施設情報

仁風閣
住所:鳥取市東町2丁目121
電話:0857-26-3595
営業時間:9:00~17:00
HP

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この記事を書いた人

栃木県出身(海への憧れが人一倍強い)。趣味は温泉巡り。「日本一美しい星空を観察できる県」のキャッチフレーズに魅かれて、この春から鳥取県に移住。鳥取の海の透明度と人の優しさに感動中。CAとして全国を飛び回りながらna-na編集部の一員として鳥取と島根の魅力をゆるっと深堀していきます!

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