DIYでも楽しめる!プロに教わる壁の塗装。新生活シーズンにしたくなるお部屋の模様替えにもぴったり!

こんにちは。
インテリアコーディネーターアダチツヨシです。

3月といえば新生活が始まるシーズン。お引越しは関係なくとも、無性に模様替えを楽しみたくなる方も多い季節ではないでしょうか。

お部屋の印象は、そこに占める面積の広いものに大きく影響を受けるというお話を以前にもさせていただきました。ソファやベッド、カーテンといったインテリアも当てはまりますが、誰にとっても目線の先にある「」もまた、効果が大きい部分といえます。

目次

DIYでも楽しめる!プロに教わる壁の塗装

ご家庭の壁の多くには、白いクロスが貼ってあると思います。実は日本で白い壁紙が広まったのは1960年代以降といわれており、歴史はそう古くはないんです。世界の歴史をみても、かつては装飾的な柄が基本だった時代もありました。そんな白い壁のイメージをガラッと変える選択肢の一つとして、「室内塗装」が挙げられます。最近では、DIY壁をペイントしたり、漆喰や珪藻土を塗るなんてのも珍しくなくなってきました。そんな室内塗装で暮らしを楽しむヒントを見つけるため、塗装のプロフェッショナルを訪ねました。

今回お話を伺ったのは、米子市内で塗装業をされているCOLOURS代表の遠藤就起さんです。

COLOURSさんは、住宅、店舗、オフィスなどの塗装工事の他、現場で残った塗料を使ったアート作品やインテリアなども販売されています。また、オーストラリア発の塗料ブランド「HAYMES PAINT (ヘイムスペイント)」の山陰唯一の施工代理店としても知られています。

室内塗装って何がいいの?

「“室内塗装”って何だかハードル高そう」……そう思われる方が多いと思います。確かに、上手く塗れるかの不安や、色選び、費用面など、気になることもたくさんありますよね。

そもそも室内塗装のメリットはどんなところにあるのでしょう?

  • カラーや素材感など、自分の希望する空間をつくりやすい
  • 手仕事の温もりを感じる
  • 上塗りできるので修復が手軽
  • 素人でも綺麗に仕上げやすく、塗っていく作業に夢中になれる

このあたりがメリットになるでしょうか。

一方でデメリットとしては、壁紙に比べてヒビが目立つ水場に弱い、職人さんへ依頼した場合のコストが高い、などが挙げられます。

しかし、壁紙に比べてヒビが目立つというマイナス面は、塗装の場合上塗りもできるので、大きな問題にはならないかと思われます。

たとえ壁一面だけだったとしても、自分たちで塗ってみると、住まいづくりにおいてきっと大きな思い出となるでしょう。

塗料選びのポイント

でも、室内塗装する場合にどんな塗料を選んだらいいのか気になりますよね?

塗料にも種類がたくさんあり、ホームセンターに足を運んだだけでもいろいろと並んでいます。そんなときこそプロに相談してみましょう。

塗料も時代とともに進化を遂げているそうです。例えば、外壁に使われる塗料は「水性」のものでも耐水性に優れていたり、健康や環境へ配慮された塗料も標準化してきたりしています

海外ではDIYも盛んで、色を暮らしに取り入れる文化が根付いている国も多く、そんな風土から生まれた塗料ブランドもあります。

その一つが、COLOURSさんが取り扱う「ヘイムスペイント」です。

ヘイムスペイントとは?

HAYMES PAINT(ヘイムスペイント)は、1935年にオーストラリアで創業した塗料ブランド。色を楽しむ文化が浸透しているオーストラリアの中でも代表的なブランドの一つです。

特徴

  1. 塗料先進国オーストラリアで、最高品質塗料を認める賞を連続受賞している。
  2. 単色塗料だけでも1275色、その他特殊塗料も含めて幅広いバリエーション展開がある。
  3. 色、質感に優れていて、塗りやすくムラも出にくい。
  4. 自然由来の原料なので、健康、環境に配慮されている。

詳しくはこちら

ヘイムスペイントの一番の魅力は「テクスチャー(素材)感」だと遠藤さんはおっしゃいます。表情豊かで自然な仕上がりになるのが特徴だそうです。

確かに、お邪魔したオフィスの壁面もとっても素敵な雰囲気で、同じ色であっても光のあたり具合によって変わる表情が印象的でした。

塗料選びには、品質、バリエーション、塗りやすさ、コストなどいくつものポイントがあります。

COLOURSさんでは、ヘイムスペイント以外の塗料も幅広くお取り扱いされており、用途に合わせて質感やカラーの相談に乗っていただけます。

どうするべき?DIY or プロへの依頼

実際に室内塗装する場合、プロに依頼した方が良いの?それともDIYでも大丈夫なの?
そんなリアルな質問を遠藤さんにぶつけてみました。

率直に言って、塗ること自体は誰でもOKとのこと。
室内塗装のDIY需要の高まりを、遠藤さんご自身も感じていらっしゃるそうです。

ただ、付け加えてこう仰います。

「お家全体など広い部分は職人さんへお願いし、一面だけなど限られた部分をDIYにするのがおすすめです。また、天井も塗りたいというお客様もいらっしゃいますが、塗る作業の難易度が高いため、その場合は職人に依頼した方が良いですね。あと、塗る前の環境づくり養生などの準備もとても注意が必要です。新築やリフォーム工事などの場合は、現場の職人さんに準備をお願いするのも一つです」

COLOURSさんでは、予約制で塗装体験レッスンを受けることができます。県外からでも体験しに足を運ばれる方がいらっしゃるのだとか。壁を塗る作業なんてなかなか日常ではないことなので、丁寧にレクチャーしてもらうと室内塗装に対するハードルも下がりますよね。

体験レッスンを受けた方を見ると、均一に綺麗に塗るより、あえてムラをつくる塗り方の方が意外と難しいようです。ランダムに塗ろうと思っても、いつの間にやら均一になってしまっているという……笑。これも日本人の性でしょうか。

ペイントから生まれる新しい空間

塗装のプロフェッショナルである遠藤さんが、この世界にどっぷりとはまったきっかけ。それは、県外で経験を積んでいた頃に携わった、テーマパークの造形物の製作だったそうです。フランスやイタリアなどの石造やレンガ造の建物が並ぶ景色を目の前に再現することのできるモルタル造形、特殊塗装の世界。海外の建築や空間に見られる刺激的な色遣いに魅力と可能性を感じた遠藤さんは、故郷の山陰にもそんな新しい空間をつくりたいという想いを深めたそうです。

錆びることで独特な表情が生まれる特殊塗料

もともとアートを描くのも好きだったという遠藤さん。COLOURSさんでは、現場で残った塗料を使って、家具、アート、雑貨などにペイントを施したアイテムの販売や、ワークショップの開催もされています。それは、外壁、室内での塗装だけに限らず、塗料を使って生まれる遊び心ある空間をつくって行きたいという想いから派生しています。

そして、そんな世界観を体験、購入できるイベントがまもなく開催されます。

『LIFE+PAINT ―色の引力に出会うインテリアペンキ展―』
会期:2025年3月23日(日)〜3月30日(日)
時間:11:00 〜19:00
場所:YEASTY-PLACE 1F(旧えるもーる駐車場1F 駐車場跡)
鳥取県米子市冨士見町2丁目128-1
<イベントについて(COLOURSインスタグラム)>

COLOURSが描くインテリアペイントパネルを展示・販売。
色、素材、光、さまざまな化学反応を、特別演出のコーディネート空間で楽しむことができます。
内装モデルの展示も行うほか、併せて施工相談も可能です。

日常に刺激と発見をもらえそうなイベント。
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

日常で変えることのできる空間づくりと、転機があって思い切ることのできる空間づくりがあります。いずれも暮らしのアップデートに必要なことです。
室内塗装が、あなたの暮らしを大きく前進させる一歩になるかもしれません。

日常の暮らしに関するお悩み事など、些細なことでもインテリアコーディネーターへお気軽にご相談を。お問い合わせ、ご相談はinstagramのDMまたは、ホームページからご連絡ください。

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この記事を書いた人

米子市出身。fogliaインテリア事業ディレクター/築古賃貸物件オーナー/インテリアコーディネーター(インテリア産業協会公認)
北欧インテリアショップでの長年の店長経験をもとにインテリアコーディネーターとして活動中。
好奇心旺盛なインテリア愛好家。好きなものに囲まれて、暮らしを楽しく快適にするヒントを発信していきます!

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