こんにちは。
インテリアコーディネーターのアダチツヨシです。
冬本番を迎え、お部屋の中で過ごす時間も増えるこの時期。
部屋の印象を左右するのは、家具やインテリアの見た目だけではありません。

ふと感じる「香り」もまた、私たちの気分を大きく変える要素です。
これが今回のテーマ。
自宅に入った瞬間に肩の力が抜ける心地よさ。
デスクに向かったときにスイッチが入る感覚。
香りは、空間と感情をつないでくれる存在だと感じています。
空間の香りを変えてくれる様々なアイテムが販売されていますよね。
お香やアロマキャンドル、アロマディフューザーなど多種多様なタイプがあります。
そんな中でも、私が実際に日常で使ってみて気分が上がったアイテムを4つご紹介します。
リードディフューザー
─ 手軽に香る自然な空間

ディフューザーと聞けば真っ先に浮かぶリードタイプ。
スティックが香りを自然に吸い上げて拡散するので、火や電気を使わず安全に楽しめるのが特徴です。
挿しておくだけで香りが続き、手間がほとんどかからない点も特長。
スティックの本数で香りの強さを調整でき、コンセント不要で玄関・寝室・トイレなど場所を選ばず設置できます。
さらに、ボトルやスティックのデザイン性により、空間のアクセントとしてインテリア性を高める効果もあります。

私はトイレのちょっとしたスペースに置いて、木の自然な香りが漂う空間にしています。ちなみに青森ヒバの精油を使ったこのアイテムはリラックス効果だけでなく、抗菌性、防虫性にも優れているので、清潔さを保ちたい場所にぴったり。
フレグランスドライフラワー
─ 香りと装飾を両立

香り付けしたドライフラワーは、空間に香りと自然素材の装飾性をさりげなく与えてくれるのが魅力。
植物本来の質感が視覚的な癒しをもたらし、季節感やナチュラルな雰囲気を演出してくれます。
スワッグのスタイルであれば、吊るして飾るので生活動線を邪魔せず、玄関・寝室などでもアクセントになります。
香りが薄れたら重ね付けでき、長くインテリアとして活用できる点もメリットです。
アロマデフューザー(機械式)
─ 光も味方に

我が家で使っているのは超音波式のアロマディフューザーですが、加湿式や気化式、噴霧式など様々なタイプがあります。
LEDの淡い光とともに、ミストに乗せた香りが空間に広がり、さらに潤いもプラス。
リビングや寝室などで過ごす、夜のリラックスタイムに最適です。

張った水に好みのオイルを数滴垂らすだけ。気分によって香りを変えることができるのもそのときの気分に寄り添ってくれます。
パロサント
─ 火を灯して気持ちを切り替える

最後にご紹介するのが「パロサント」。
パロサントは南米原産の香木で、古くから浄化や祈りの儀式に使われてきた特別な木です。
火を灯すと、立ちのぼる煙とともに甘くスモーキーな香りがゆっくり広がり、心を静めるような余韻を残します。
オレンジやミントを思わせる清涼感と、ウッディで深みのある香りが共存しているのが特徴で、集中したい時や気分を切り替えたいときにぴったり。
自然倒木のみを採取するなど、持続可能な形で扱われている点も魅力です。
火をつけずにインテリアとして置くだけでも、空間にほのかな木の香りを添えてくれます。
週末の朝や、頭をリセットしたいときにおすすめです。
香りは“目的”を与えてくれる

集中したいとき、ひと息つきたいとき、深く呼吸を整えたいとき。
その瞬間に必要な感覚へと、香りはそっと導いてくれます。
視覚的な心地よさだけで空間を整えるのではなく、“香りの体験”をインテリアに組み込むことで、住まいはより自分を調律する場所へと変わっていきます。
香りは、気分や思考を切り替えるための小さなきっかけとなり、暮らしの中で自分と向き合う時間を自然に生み出してくれる存在なのです。
日常の暮らしに関するインテリアのお悩み事など、些細なことでもインテリアコーディネーターへお気軽にご相談を。
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