8月10日、財務省が国債や政府短期証券などを合計した国の借金が、6月末時点で1255兆1932億円だったと発表しました。
過去最高となったこの借金。一体誰から借金をしているのでしょうか?
よく国民一人当たりに換算するとという話がありますが、今回の発表で一人当たり1000万円を超えることとなりました。
国民一人当たりの資産が1000万円なら良いのですが、「負債」ですからこれはちょっと問題として受け止めなければいけないのではないでしょうか。
さて、この20年間は一貫してこの借金額が増えてきました。
なぜ増えてきたのでしょうか?
私たちは国家予算というのをよく考えていない(新聞などで目にするけど額が大きすぎてよくわからない)という人が多いのではないでしょうか。
これまでも色々新聞雑誌やテレビなどで取り上げられてきてはいるものの、あまり「ピン」と来ないという人が大半なのではないでしょうか。
国家予算というものを見てみますと、昨年度2021年の税収は67兆円でした。
この金額はこれまでの過去最高額の税収です。
では、なぜまた借金の額が膨らむの?ということです。
過去最高の税収でありながら借金の額が増えるということは、一体いくら税収を増やせば健全になるのか。本当に疑問です。
要するに入ってくる税収より使うお金が多いということですね。
一般家庭であれば使ってはいけないのに、またどこからか借金をして買いたいものを買うわけです。
買いたいもの全て買ってたらそれはお金はいくらあっても足りないなんて計算したらすぐわかる話なのです。
税収の範囲内で支出しなければいけないなんてことわかるはずなのに・・・(まあこれには複雑な仕組みがありますのでここでは触れずに進むことにいたします)
さて、本題です。
国は誰から借金をしているのでしょうか?
・・・
そうです。「あなた」です。
国民一人当たりとするので、あくまでこれは借金の額を人口で割ったものなのですが、そうすると今日生まれた赤ん坊でも生まれた瞬間借金を背負うわけです。
まさに、国民の借金なのです。
ではあなたは国にお金を貸した記憶がありますか?
ないはずです。(銀行などで国債を買ったりしている人もいるかもしれませんが)
多くの人が国にお金を貸す(国債を買う)というようなことはないはずです。
ですが、ある組織が多くの国債を購入しています。その組織にお金を入れているのは「あなた」なのです。
その組織とは「銀行」「保険会社」「年金機構」・・・などです。
そこにお金払ったり預けたりしている人は、まさに間接的に国にお金を貸しているのですね。
つまり国民の資産で国債を買っているとも言えるわけです。
今のこの状況は決して日本にとって良いとは言えませんので、政治をはじめ、国民がもっとこういうことに意識を持ち行動していく必要がありますね。
自分の資産を守る方法を身につけておかなければ、将来大変なことになるかもしれません。