初めまして。
鳥取県にある「大山(だいせん)」に一目惚れして、6年前に大阪から鳥取に移住したMAIです。
大山の見える築70年を越える小さな民家で、現在1歳と3歳のお転婆娘たちを追いかける日々を過ごしています。
米子市内から車で10分ほどの小さな集落にある我が家。
前は田んぼで裏は山。小さな庭と古い家。
玄関を出たら土・草・虫の世界です。
里山や自然と暮らしのこと。
我が家の暮らしの作り方。
趣味のコトモノ。
などなどこれから幅広く綴っていきたいと思います。
田舎暮らしや移住に興味のある方は、ぜひ覗いてみてくださいね。
庭に広がる「ドクダミ」で夏の必需品を手づくり
さて、ポカポカ陽気の春を過ぎ、そろそろ湿気の多い梅雨と暑い夏がやってきますね。
我が家の5月〜6月の初夏。
朝はトラクターが通る音が目覚まし代わり、夜はカエルの鳴き声が子守唄。
窓にヤモリがくっついていたり、たまにアマガエルが家の中に迷い込んできたり…。
こうした虫や生き物たちをよく目や耳にするようになると、もうすぐ夏がくるなぁと思うようになりました。
もちろん虫だけでなく植物たちも季節の移り変わりを教えてくれます。
庭の小さな柿の木には新しく出た新芽が大きく広がり、紫陽花の蕾も膨らみます。
そしてこの時期、我が家の庭を埋め尽くすのがドクダミ。
繁殖力がとても強く、独特な匂いを放つので除草されることの多い植物。
でも、私は毎年このドクダミの可愛らしい白い花が咲くのを、今か今かと心待ちにしているのです。
というのも、このドクダミが咲き始めると毎年行う手仕事があるから。
それは、ドクダミチンキ作り。
ドクダミは、お茶は耳にしたことがある方も多いと思いますが、実はたくさんの薬効があり日本の三大薬草に数えられてきたそう。そして、チンキとはハーブなどをアルコールに漬けてつくる濃縮液のこと。
毎年作っているドクダミチンキは、我が家では主に虫除けや虫刺されに活躍してくれていますが、薄めて化粧水にすることもできるし、火傷や切り傷にも良いのだとか。
作り方は至って簡単。
ドクダミチンキの作り方
①花や葉っぱを摘んだら、ゴミや汚れを取り除く
②清潔な瓶に詰める
③35度以上のアルコール(ホワイトリカーや焼酎など)をヒタヒタまで入れる
④時々逆さまにしたりしながら1ヶ月以上置く
⑤琥珀色の液体になったら花や葉を取り除いて完成!
スプレー瓶などを買ってきて入れておくと、持ち運びもしやすいし、衛生的かつ便利かもしれませんね。
私のように瓶から直塗りするという大雑把さんも大歓迎。
虫に刺されたときに塗ってみると、その効果は絶大!!とまではいかないものの、痒みが少し落ち着くかなと思っています。
何より、自分で作ると入っている成分がわかっていることが安心。
最近小耳に挟んだ情報によると、虫刺されにはまず、患部を塩で洗ってからチンキを塗ると効果が上がるのだとか。
今年は我が家もその方法で、かゆみとサヨナラしたい、と今からわくわく。
蚊には刺されたくないけど、試したいから刺されたい。
ちょっとおかしな気分です。
他にも我が家はドクダミの代わりに枇杷の葉で同じように作った枇杷の葉チンキも常備しています。
背中に汗疹ができやすい1歳の娘には、風呂上がりに枇杷の葉チンキを薄く塗ると次の日には発疹が落ち着くなぁと実感。
写真は左から一昨年仕込んだ枇杷の葉チンキ、昨年仕込んだドクダミチンキ、今年仕込んだドクダミチンキの花と葉。
ドクダミは、肌荒れを防ぐとされ化粧水などにも使われていて、殺菌効果が高いそうなので虫除けや虫さされに良いそうですよ。
そして初夏のこの時期は、薬効成分が濃いそうなので作るなら今がおすすめ。
元々そこまで自然思考で暮らしてきたわけではなかったけれど、この家で暮らし始めて身近なものや自然に優しいものを選んだり、作ってみたりするようになりました。
買ってくるのはとても簡単。
でも、作り出すのはとても愉しい。
興味がある方はぜひ作ってみてくださいね!