「らくだとは思わないけど君となら-。」
鳥取砂丘を思わせるラクダ。よく見ると涙を流しています。そして、砂丘の馬の背のような場所で、ペットボトルのようなごみを拾い集める女性。
実はこのポスター、青谷高校の生徒たちがデザインしたものです。
青谷高校では、授業の一環として様々な社会教育活動を行っています。その一環で、2023年度は海洋ごみについて学び、調査や対策を行う「青谷ごみ当番」というグループを作って活動を行いました。そして、去年11月には高校生が海の課題に関するポスターの出来栄えや、環境保護の取り組みを競うコンテスト「うみぽす甲子園2023」(主催:一般社団法人 海洋連盟)で、このポスターが審査員特別賞を受賞したのです。
3月23(土)には、鳥取砂丘ビジターセンターで青谷ごみ当番の活動に参加した生徒4人(山本柚花さん、田中龍哉さん、横山晴己さん、大谷幸暉さん)が、2023年度の活動についての報告会を開催しました。
青谷ごみ当番では春には白兎海岸などで清掃活動を行ったほか、青谷の海では潜って海中のごみを調査したことを発表。「マイクロプラスチックなど自分たちが想像した以上にごみが多かった」と海洋ごみへの認識を新たにしたことを話していました。
また、去年10月には鳥取砂丘での清掃活動を企画したが、開催5日前まで申し込みが0人だったというエピソードを紹介。自分たちで対策を考え、学校の前で通学してきた生徒に参加を呼び掛けたほか、開催当日には砂丘を訪れた観光客にも声を掛けるなどして、最終的には28人を集めることが出来た。」と報告していました。
また、「これからも自分たちが出来ること考えて、多くの人たちに協力してもらって地元の海をきれいにしていきたい」と、海洋ごみ対策への決意を述べていました。
鳥取砂丘ビジターセンターでは、青谷高校の海洋ごみへの取り組みや、砂丘に落ちていた漂着ごみなどを展示する企画展が開かれました。
会場には、千代川から流れ出たごみが日本各地に流れ着いたことを示すパネルやなども展示されています。鳥取砂丘には様々なごみが流れ着いていて、海洋ごみの問題を自分事として考えるきっかけにもなる展示会です。
展示会概要
【企画展】山陰海岸の漂着物と海ごみについて考えてみよう展~海のごみ、魚の数、どっちが多いの?
開催日:2024年3月16日(土)~4月14日(日)
会場:鳥取砂丘ビジターセンター(鳥取県鳥取市福部町湯山2164-971)