和菓子の大会で日本一を取った若き職人にインタビュー!出雲市で5年間の修行を経て今後は…

こんにちは、うがちゃんです。
島根県出雲市でとある職人として
修行に励む男性にお話を伺いました♪

和菓子の技術大会でグランプリに輝いた
野田 大晴(のだ まさはる)さん

野田大晴さん

香川県出身の野田大晴さん
現在和菓子職人”としての腕を磨くため、
島根県出雲市斐川町において師匠・土江 徹さんのもとで修業
を行っています。

出雲 和菓子 和菓子職人
野田大晴さん 修行 職人
上生菓子 グランプリ
写真右・師匠の土江さん。
技術だけでなく、職人としての姿勢や心構えなど
目に見えない部分も背中から学んできた。

野田さんは、和菓子業界の発展と職人の技術向上を目的として昨年行われた【第11回和菓子技術コンテスト】において最高賞であるグランプリに輝きました。

出雲 和菓子 和菓子職人
野田大晴さん 修行 職人
上生菓子 グランプリ

今回の大会のテーマは…

希望と平和の願いを和菓子に込めて
-With a wish for peace in Japanese sweets-

出雲 和菓子 和菓子職人
野田大晴さん 修行 職人
上生菓子 グランプリ

大会ごとに決められるテーマに合わせて作品となる上生菓子を作り上げます。
野田さん曰く、構想練り上げるまでが一番大変だそうで、大会前は寝ても覚めても作品のことで頭がいっぱい・・・!!

出雲 和菓子 和菓子職人
野田大晴さん 修行 職人
上生菓子 グランプリ
毎月東京で行われる品評会に作品を出品するため、
島根から東京に飛行機で通っていた野田さん。
努力や熱意から芯の強さを感じます。

野田さんの受賞作品

寒天を元に作る錦玉羹(きんぎょくかん)
虹に向かって悠々と飛んでいる紙飛行機が
希望や平和】を感じさせます🌈

出雲 和菓子 和菓子職人
野田大晴さん 修行 職人
上生菓子 グランプリ

透明の寒天の中に紙飛行機を浮かせる案はなんと…前日の夜にパッと舞い降りてきた構図だったんだとか・・・!ぎりぎりまで悩みぬいて最高の一品を作ろうとする姿勢とそれを最高の形として仕上げるプロフェッショナル魂に感銘を受けました。

和菓子職人の道具の秘密

出雲 和菓子 和菓子職人
野田大晴さん 修行 職人
上生菓子 グランプリ
「丸棒」を使って花びらの模様を施します。

上生菓子を作るにあたって、練り切りに筋などを入れる『三角箆(さんかくべら)』模様等の細工を施す『丸棒など様々な道具を使い分けます。

出雲 和菓子 和菓子職人
野田大晴さん 修行 職人
上生菓子 グランプリ

また、箸の先端を細く削ったオリジナルの道具や『細工ばさみ』と呼ばれる道具は、刃先を研いで使いやすいよう自身で形を調整しているそうです。

出雲 和菓子 和菓子職人
野田大晴さん 修行 職人
上生菓子 グランプリ

作品を作るうえで麺の湯切り」に使う道具なども応用するんだとか!
これは“はっけん”でした☝

出雲 和菓子 和菓子職人
野田大晴さん 修行 職人
上生菓子 グランプリ
この日、作っていたのは『蕗の薹(ふきのとう)』

上生菓子づくりを体験

出雲 和菓子 和菓子職人
野田大晴さん 修行 職人
上生菓子 グランプリ
野田さんがお手本に作ってくれた「梅の花」

上生菓子の基本の一つである
“練り切り”で『梅の花』づくりを体験
させていただきました。

出雲 和菓子 和菓子職人
野田大晴さん 修行 職人
上生菓子 グランプリ
まずは野田さんにお手本を見せていただきます。

白あんや求肥等から作られる“練り切り”に色を付けたものを準備します。
ピンクの練り切りを練って、手のひらで広げていきます。

この柔らかくしっとりと手になじむ感じ…
似た触感は【紙粘土】!
練るのが気持ちよくてクセになる。

出雲 和菓子 和菓子職人
野田大晴さん 修行 職人
上生菓子 グランプリ

ピンクと白の練り切りを合わせて
グラデーションの生地を作っていきます。
その生地であんこを包んで・・・。

手際よく行わないと、
生地がどんどん乾いていく~!!
💦
繊細さとスピード感が必要で難しい!

出雲 和菓子 和菓子職人
野田大晴さん 修行 職人
上生菓子 グランプリ

絹の布巾で餡を包んだ練り切りを包んで、絞るようにして筋を付けます。
すると・・・!一気に動きがでて梅の花の香りがふんわり香ってきそう!
最後に型抜きした花を付けて出来上がり!

野田さんにご指導いただきながら作った
『梅の花』うがちゃん作
ぽっちゃりした少しいびつな仕上がりに…💦

実際に体験させていただき、
ひとつひとつの作業が繊細で、研ぎ澄まされた感覚スピード感などは熟練の職人にしか出せない技だと改めて感じました!

野田さんの今後

出雲 和菓子 和菓子職人
野田大晴さん 修行 職人
上生菓子 グランプリ

今年の春に5年間の修行を終え、洋菓子・和菓子を販売する菓子店の実家を継ぐことになる野田さん。

四季を感じる菓子国を代表する菓子
というのは日本ならではの「文化」。
和菓子から遠のいていた人にも親しみを感じてもらえるようなきっかけを作っていきたいとも話してくださいました。

和菓子業界を担っていく和菓子職人・野田
大晴さん
のこれからに目が離せません☆彡

野田さんを取材した時の様子が、
2023年1月31日(火)午後6時15分~
日本海テレビニュースevery日本海
「はっけん!」コーナー
で放送されます!
野田さんの華麗な手さばきが見れますので、ぜひご覧ください。

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この記事を書いた人

栃木県出身(海への憧れが人一倍強い)。趣味は温泉巡り。「日本一美しい星空を観察できる県」のキャッチフレーズに魅かれて、この春から鳥取県に移住。鳥取の海の透明度と人の優しさに感動中。CAとして全国を飛び回りながらna-na編集部の一員として鳥取と島根の魅力をゆるっと深堀していきます!

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