こんにちは、うがちゃんです。
島根県出雲市でとある職人として
修行に励む男性にお話を伺いました♪
和菓子の技術大会でグランプリに輝いた
野田 大晴(のだ まさはる)さん
香川県出身の野田大晴さん。
現在“和菓子職人”としての腕を磨くため、
島根県出雲市斐川町において師匠・土江 徹さんのもとで修業を行っています。
野田さんは、和菓子業界の発展と職人の技術向上を目的として昨年行われた【第11回和菓子技術コンテスト】において最高賞であるグランプリに輝きました。
今回の大会のテーマは…
希望と平和の願いを和菓子に込めて
-With a wish for peace in Japanese sweets-
大会ごとに決められるテーマに合わせて作品となる上生菓子を作り上げます。
野田さん曰く、構想練り上げるまでが一番大変だそうで、大会前は寝ても覚めても作品のことで頭がいっぱい・・・!!
野田さんの受賞作品
寒天を元に作る錦玉羹(きんぎょくかん)
虹に向かって悠々と飛んでいる紙飛行機が
【希望や平和】を感じさせます🌈
透明の寒天の中に紙飛行機を浮かせる案はなんと…前日の夜にパッと舞い降りてきた構図だったんだとか・・・!ぎりぎりまで悩みぬいて最高の一品を作ろうとする姿勢とそれを最高の形として仕上げるプロフェッショナル魂に感銘を受けました。
和菓子職人の道具の秘密
上生菓子を作るにあたって、練り切りに筋などを入れる『三角箆(さんかくべら)』や模様等の細工を施す『丸棒』など様々な道具を使い分けます。
また、箸の先端を細く削ったオリジナルの道具や『細工ばさみ』と呼ばれる道具は、刃先を研いで使いやすいよう自身で形を調整しているそうです。
作品を作るうえで「麺の湯切り」に使う道具なども応用するんだとか!
これは“はっけん”でした☝
上生菓子づくりを体験
上生菓子の基本の一つである
“練り切り”で『梅の花』づくりを体験
させていただきました。
白あんや求肥等から作られる“練り切り”に色を付けたものを準備します。
ピンクの練り切りを練って、手のひらで広げていきます。
この柔らかくしっとりと手になじむ感じ…
似た触感は【紙粘土】!
練るのが気持ちよくてクセになる。
ピンクと白の練り切りを合わせて
グラデーションの生地を作っていきます。
その生地であんこを包んで・・・。
手際よく行わないと、
生地がどんどん乾いていく~!!💦
繊細さとスピード感が必要で難しい!
絹の布巾で餡を包んだ練り切りを包んで、絞るようにして筋を付けます。
すると・・・!一気に動きがでて梅の花の香りがふんわり香ってきそう!
最後に型抜きした花を付けて出来上がり!
実際に体験させていただき、
ひとつひとつの作業が繊細で、研ぎ澄まされた感覚やスピード感などは熟練の職人にしか出せない技だと改めて感じました!
野田さんの今後
今年の春に5年間の修行を終え、洋菓子・和菓子を販売する菓子店の実家を継ぐことになる野田さん。
四季を感じる菓子・国を代表する菓子
というのは日本ならではの「文化」。
和菓子から遠のいていた人にも親しみを感じてもらえるようなきっかけを作っていきたいとも話してくださいました。
和菓子業界を担っていく和菓子職人・野田
大晴さんのこれからに目が離せません☆彡
野田さんを取材した時の様子が、
2023年1月31日(火)午後6時15分~
日本海テレビニュースevery日本海
「はっけん!」コーナーで放送されます!
野田さんの華麗な手さばきが見れますので、ぜひご覧ください。