こんにちは、うがちゃんです。
山陰に移住してから民藝の世界にはまり、
着々とお皿の枚数が増えています!
いなば西郷工芸の里にある窯元「牛ノ戸焼」
![牛ノ戸焼](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_02-6.jpg)
今回は鳥取県の河原町にある
『牛ノ戸焼』の窯元にお邪魔しました。
この河原町の西郷地区は
工芸の郷として知られており、歴史のある窯元から若手の作り手さんの作品まで、様々な民藝品にふれることができます!
牛ノ戸焼6代目・小林孝男さん
![小林孝男さん](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_07-9.jpg)
西川さんは移住をきっかけに
牛ノ戸焼でもお仕事をされています。
鳥取県河原町に移住した
女性・西川慶子さんの紹介で
牛ノ戸焼の取材をさせていただきました。
→西川さんの鳥取移住についての記事はコチラ
西川さんの移住のきっかけとなった
小林考男さん。
もともとは福島県のご出身で
ご結婚を機に牛ノ戸焼を継いだ6代目。
とびっきり明るく気さくな方で、
様々なお話をしてくださいました。
作業の様子を見せていただきました
![粗土](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_10-6.jpg)
平屋建ての窯元の目の前に草に覆われ、
こんもりと盛り上がった山があります。
この下に牛ノ戸焼の原料となる粗土が
ストックされているそうです!
![牛ノ戸焼の作業工程](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_11-10.jpg)
この粗土は建物の裏手にある土濾し場に
少しずつ運び込まれ、土の中に混ざった
小石や木、草を除いて、水に通して
乾かしながら粘土を濾していきます。
![土濾し](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_14-5.jpg)
![粘土から水を抜く](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_19-4.jpg)
濾した粘土は鉢に盛られて、
程よく乾かされます。
1回に40杯分が並べられ、年間では
約240杯分も作られるんだとか!
![盛り鉢](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_20-4.jpg)
粘土を盛って乾かします。
この後は
ろくろで様々な基本の形に成形され、
一時的にナイロンの布の下に保管
されます。
![牛ノ戸焼ができるまで](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_29-1.jpg)
ナイロンを被せると粘土が固まりすぎる
ことなく保管できるそうです。
![小林孝男さん](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_22-4.jpg)
一度で成形されたものは
再びろくろにセットされます。
細いナイフのような道具を使って、
一つ一つ削り、形を整えていきます。
![成形](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_25-5.jpg)
![小林孝男さん](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_27-2.jpg)
軽く刃あてるようにすると、
くるくると削られていきます。
あっという間に
美しく繊細な曲線が現れ、
職人技に感動しました。
見ているとなんだか心地が良いです。
ずっと見ていられる・・・。
![成形されたコップ](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_26-5.jpg)
特徴的な色を出す釉薬
![釉薬](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_32-2.jpg)
藁を燃やしてできた灰などを
自家製の機械で練り込むことで
釉薬が完成します。
![釉薬づくり](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_31-1.jpg)
素焼きされた器に釉薬を塗って
焼くことで特徴的な色合いが出てきます。
![器の様子](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_39-1.jpg)
これらがすべて手作業で成形されてるとは!
美しい!
色合いは窯の中で起こる『還元』という
化学反応によって生み出されるようです。
![レンガ造りの窯](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_35-3.jpg)
![牛ノ戸焼](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_05-10.jpg)
何度も訪れたくなる牛ノ戸焼
![小林孝男さん](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_38-1.jpg)
小林さんに案内していただき、
古くから牛ノ戸焼が多くの人々に
愛されていることを感じました。
![牛ノ戸焼](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_03-9.jpg)
牛ノ戸焼の『緑』や『黒』の色合いは
一見強そうイメージですが、、、
手に取ってみるとなんとなくやわらかい
色合いで、スッと生活に溶け込んでいく。
全ての工程を手作業で丁寧に作られた
作品だからこそ、作り手の温かい思いが
手に取った人にダイレクトに伝わるんだ
なぁ!と思えました!
![](https://na-na.media/wp-content/uploads/2022/09/20190307_0_34-1.jpg)
聞いていて飽きなかったです。
小林さんの人柄や
作品にこもった温かさに魅了され
何度も訪れたくなる窯元でした。