緑と黒が印象的なぬくもりのある器。工芸の郷で古くから愛され続ける牛ノ戸焼|鳥取市

こんにちは、うがちゃんです。
山陰に移住してから民藝の世界にはまり、
着々とお皿の枚数が増えています!

目次

いなば西郷工芸の里にある窯元「牛ノ戸焼」

牛ノ戸焼
牛ノ戸焼の作品

今回は鳥取県の河原町にある
牛ノ戸焼』の窯元にお邪魔しました。

この河原町の西郷地区は
工芸の郷として知られており、歴史のある窯元から若手の作り手さんの作品まで、様々な民藝品にふれることができます!

牛ノ戸焼6代目・小林孝男さん

小林孝男さん
左が小林さん、右が西川さん。
西川さんは移住をきっかけに
牛ノ戸焼でもお仕事をされています。

鳥取県河原町に移住した
女性・西川慶子さんの紹介

牛ノ戸焼の取材をさせていただきました。
→西川さんの鳥取移住についての記事はコチラ

西川さんの移住のきっかけとなった
小林考男さん。
もともとは福島県のご出身で
ご結婚を機に牛ノ戸焼を継いだ6代目

とびっきり明るく気さくな方で、
様々なお話をしてくださいました。

作業の様子を見せていただきました

粗土
この草の下に原料となる粘土がストック

平屋建ての窯元の目の前に草に覆われ、
こんもりと盛り上がった山があります。
この下に牛ノ戸焼の原料となる粗土が
ストックされている
そうです!

牛ノ戸焼の作業工程
土濾し場に案内していただきます。

この粗土は建物の裏手にある土濾し場
少しずつ運び込まれ、土の中に混ざった
小石や木、草を除いて、水に通して
乾かしながら粘土を濾していきます。

土濾し
土濾しの様子・この作業は西川さんが担当しているようです
粘土から水を抜く
濾した粘土から余分な水分を抜いている様子

濾した粘土は鉢に盛られて、
程よく乾かされます。
1回に40杯分が並べられ、年間では
約240杯分も作られるんだとか!

盛り鉢
盛り鉢という鉢に山盛りのご飯のように
粘土を盛って乾かします。

この後は
ろくろで様々な基本の形に成形され、
一時的にナイロンの布の下に保管
されます。

牛ノ戸焼ができるまで

ナイロンを被せると粘土が固まりすぎる
ことなく保管できるそうです。

小林孝男さん
作業場の様子

一度で成形されたものは
再びろくろにセットされます。
細いナイフのような道具を使って、
一つ一つ削り、形を整えていきます。

成形
くるくると回りながら形が整っていきます。
小林孝男さん
余った削りかすも再利用されるそうです。

軽く刃あてるようにすると、
くるくると削られていきます
あっという間に
美しく繊細な曲線が現れ、
職人技に感動
しました。
見ているとなんだか心地が良いです。
ずっと見ていられる・・・。

成形されたコップ

特徴的な色を出す釉薬

釉薬
機械で繰り返し叩くことでサラサラの粉のようになります。

藁を燃やしてできた灰などを
自家製の機械で練り込むことで
釉薬が完成します。

釉薬づくり
自家製の機械が2台セットされています。

素焼きされた器に釉薬を塗って
焼くことで特徴的な色合いが出てきます。

器の様子
お皿がずらりと並びます。
これらがすべて手作業で成形されてるとは!
美しい!

色合いは窯の中で起こる『還元』という
化学反応によって生み出されるようです。

レンガ造りの窯
レンガ造りの窯の中で焼かれていきます
牛ノ戸焼
綺麗な色合いのカップ

何度も訪れたくなる牛ノ戸焼

小林孝男さん
お話してくださった牛ノ戸焼の6代目・小林さん

小林さんに案内していただき、
古くから牛ノ戸焼が多くの人々に
愛されている
ことを感じました。

牛ノ戸焼
酸化銅からこの緑の色合いがでるらしい!

牛ノ戸焼の『緑』や『黒』の色合いは
一見強そうイメージですが、、、
手に取ってみるとなんとなくやわらかい
色合い
で、スッと生活に溶け込んでいく
全ての工程を手作業で丁寧に作られた
作品だからこそ、作り手の温かい思いが
手に取った人にダイレクトに伝わる
んだ
なぁ!と思えました!

お皿を眺める西川さん、小林さんと息の合った会話が
聞いていて飽きなかったです。

小林さんの人柄や
作品にこもった温かさに魅了され
何度も訪れたくなる窯元でした。

牛ノ戸焼
📍鳥取市河原町牛戸185
☎0858-85-0655
🕒8:00~17:00
🔺定休日:なし

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この記事を書いた人

栃木県出身(海への憧れが人一倍強い)。趣味は温泉巡り。「日本一美しい星空を観察できる県」のキャッチフレーズに魅かれて、この春から鳥取県に移住。鳥取の海の透明度と人の優しさに感動中。CAとして全国を飛び回りながらna-na編集部の一員として鳥取と島根の魅力をゆるっと深堀していきます!

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