【新店】元銭湯をリノベーションしたフォー専門店。牛骨ベースのさっぱり和風スープが米粉麺と相性抜群!|倉吉市

こんにちはウタです(・Θ・)
鳥取県倉吉市では珍しいフォーの専門店がオープンしましたよ
早速ご紹介しますね♪

訪れたのは倉吉市新町。観光スポットの倉吉白壁土蔵群からほど近い場所にお店があります。

目次

フォー屋れんげ

こちらが「フォー屋れんげ」さん。
2025年7月にオープンした、牛骨スープのフォー専門店です。
外観は一見、ごく普通の一軒家。でも実はここ、かつては銭湯だったのだそう。

店主の鷲見春佳さんによると、春佳さんが生まれたころにはすでに銭湯は閉業していて、おじいさまのアトリエとして使われていたとのこと。
その後、おじいさまが亡くなられてからは、約8年ほど空き家になっていたそうです。
今回、その建物をリノベーションし、お店として新たに生まれ変わりました。

看板が見当たらないので、お店を探すときは、椅子に立てかけられた黒板を目印にすると良いかもしれません。

暖簾をくぐると、和の趣にモダンがほどよく溶け込んだ、どこか懐かしい玄関が出迎えてくれます。

店内の様子

こちらが店内です。
長いテーブルを2つ並べたテーブル席があり、グループでの来店にも対応しています。

暖簾で仕切られたソファー席もありました。
アンティーク調の緑の照明やステンドグラスは、もともとこの場所で使われていたものだそう。
ステンドグラスは、春佳さんのご親戚で彫金作家の方が手がけた作品。
その美しさに惹かれて、今も店内のインテリアとして飾られています。

存在感のある大きな梁。
高い天井の造りからは、かつて銭湯だった名残が感じられます。

天井から吊るされているのは、ミラーワークのタペストリー
鏡のような光沢をもつ小さなパーツを布に縫い付け、刺繍を施した壁掛けで、インドなどで伝統的に作られている装飾品です。

写真中央に飾られているのは、春佳さんのおじいさまで、板画家(版画家)の加納告保(かのうつぐやす)さんが手がけた作品です。
加納告保さんは、著名な板画家・棟方志功さんに弟子入りし、倉吉の作家・長谷川富三郎さんらとともに美術界を盛り上げ、名を残された方です。

一方、春佳さんのお母さまは「工房GURUGURU」という名前で、藍染や草木染めの作品を制作されている染色家
写真左側に写っている暖簾や、お店の玄関に掛けられている藍染の暖簾は、すべてお母さまの仕立てによるものだそう。
春佳さんのご親族は、ものづくりに情熱を注ぐクリエイティブな方ばかりで、作品からはその深い想いが伝わってきます。

扉に描かれた「いろは歌」の文字が、ひときわ目を引きます。
銭湯の脱衣所で使われていたロッカーは、当時のまま残されていました。

メニュー

こちらがメニューです。
3種類のフォーがあり、それぞれ麺の量、トッピングが選べるようになっています。

飲み物やデザートも用意されていて、
フォーと一緒に注文するとお得な「フォーランチセット」もあります。

ローストビーフの和フォー(並)1,000円

私がいただいたのは「ローストビーフの和フォー(並)1,000円」
味変用にすだちが別皿に添えられています。

ニラ、小松菜、三つ葉、もやし、ネギ、紫玉ねぎ、フライドオニオン、糸唐辛子など、
たっぷりの野菜に、ローストビーフまでのった贅沢なフォー。

スープは牛骨をベースに、無添加の和風出汁をブレンドした自家製仕立て
牛骨特有の臭みはなく、飲み干せるほどさっぱりとした和風の味わいです。
フォーに使われているれんげは、春佳さんが初めてタイ・チェンマイを訪れた際、お母さまの仕事に同行して立ち寄った業務用市場で見つけたものなのだそう。
ステンレス製のれんげが目に留まり、「綺麗だな」と感じて買って帰ったものが、
今ではお店で使われているのだとか。
ちなみに店名の「フォー屋れんげ」は、食器の“れんげ”ではなく、花の“蓮華”を意味しています。
蓮華は、泥の中でも美しい花を咲かせることから、「自分もそうありたい」という願いを込めて、春佳さんが名付けられたそうです。

ツルっとしたのど越しの麺は、噛むほどにもっちりとした弾力があり、スープとの相性も抜群。
現在は乾麺を使われていますが、いずれは鳥取県産の米粉を使った自家製麺での提供を目指しているそうです。

フォーランチセット( フォー+550円)


フォーを堪能したあとは、お楽しみのミニデザートと飲み物。
りんごのケーキと、宝仙茶(ほうせんちゃ)をいただきました。

りんごのケーキは、大きめのりんごがゴロゴロ入っていて、シナモンがしっかり効いて満足感たっぷり。
一緒にいただいた宝仙茶は、日本山人参(ヒュウガトウキ)を中心に、17種類の天然野草をバランスよく配合した健康茶で、クセがなくとっても飲みやすい♪
しかも、糖分をカットしてくれる効能もあるのだとか!
今日のカロリー、かなりカットされてるはずです (^O^)

店主の鷲見春佳さん

こちらが店主の鷲見春佳さんです。
多摩美術大学を卒業後、都内の飲食店でアルバイトをしながら、絵本の制作活動を続けていた春佳さん。
結婚をきっかけに地元・倉吉へ戻り、高校や小学校で教員として働くなど、いろいろな経験を積んできました。
そんな春佳さんがフォーに出会ったのは、インターンシップで訪れたセブ島
滞在中に体調を崩して食欲がなかったときも、不思議とフォーだけは食べられたと春佳さんは話します。
その後、縁あって日本の薬草茶の生産事業をスタート。事業を拡大する中で、和フォーにも取り組むことになり、それが「フォー屋れんげ」誕生のきっかけとなりました。

祖父母の遺したこの空き家を、なんとか活用したいという思いはずっとありました。」
春佳さんはそう話します。

伝統的建造物群保存地区に位置するこの古民家を、ゲストハウスにするか、母の染色工房にするか、それとも飲食店にするか……と、いろいろと考えていた中で、ふと浮かんだのが『フォーのお店を開くこと』だったそうです。

フォーに使われるお米の麺はグルテンフリーで消化が良く、野菜とスパイスと一緒にコトコト煮込んだボーンブロス(牛骨スープ)は、身体に優しく、身体を回復させる食べ物。セブ島でフォーにハマったのも、そんな理由からだったと春佳さんは語ります。

「牛骨スープのフォーは珍しいですが、フォーの本場ベトナムではポピュラーです。牛骨ラーメンに馴染んでいる鳥取県民にとっては、牛骨スープのフォーは、親しみやすく、口に合うのではないかと思っています。」

健康的な牛骨スープの和フォーが、近い将来ご当地グルメになるかもしれませんね!

最後に、こちらの絵本にもぜひご注目を。
実は、春佳さんが挿絵を手がけた絵本があるんです!

絵本のタイトルは「サルと人と森」
石川啄木の作品「林中の譚(りんちゅうのたん)」をもとに、石川啄木記念館の学芸員さんが現代風に訳したもので、春佳さんが挿絵を担当されています。
店内の本棚に置かれていますので、良かったら手に取ってご覧くださいね。

店舗情報

フォー屋れんげ
住所:鳥取県倉吉市新町1-2422-1
電話:080-6624-6740
営業時間:11:30(準備出来次第)〜18:00、夜営業も準備中
定休日:火曜、水曜
駐車場:1台
※止められない場合、観光駐車場をご利用ください
<Instagram>

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この記事を書いた人

暇さえあれば美味しいものを求めて彷徨ってます(·Θ·)
自身の投稿記事を見てお店に行ってくださる方に
「想像したお店と違う」とガッカリして欲しくないので
なるべく感じたまま感想を書くようにしています
ちなみに体重とInstagramは日々更新しています

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