北欧インテリアに欠かせない魔法の素材「真鍮(しんちゅう)」。取り入れ方とその効果とは?

こんにちは。
インテリアアドバイザーのアダチツヨシです。

私のインテリアコーディネートでは、いつも心掛けていることがいくつかあります。
その一つが、「経年で味わいの生まれる素材を取り入れる」ことです。
私が暮らしのヒントにしている北欧の人々の空間づくりにおいても、それが実践されています。
今回は、北欧の魅力的なお部屋でもよく目にし、誰でも雰囲気あるワンシーンをつくることのできる魔法のような素材についてお話します。

目次

北欧の人たちが経年変化する素材を取り入れるわけ

北欧・デンマーク人の暮らしには、さまざまな経年変化の味わいが生まれる素材が使われています。

最も目立つのが木製の家具です。日本に似てもともと森林の面積の多いデンマークでは、古くから木を使った産業が盛んでした。そんな環境の下で生まれた一つが、世界で人気の「北欧家具」です。日本でも伝統的に木の家具は多いですが、デンマーク家具の特徴として目立つのが、「ソープフィニッシュ」や「オイルフィニッシュ」などの木の自然な風合いや手触りなどを残した仕上げが好まれてきました。

それは使っているうちに色味が深まっていく様子に歴史を感じ、愛着が湧くことで、その空間での心地よさが一層増すことをわかっているからです。デンマーク人は、長く使い、受け継いでいくことのできるモノを求めます。各北欧家具メーカーが本革の素材ににこだわりを見せるのもその理由です。
また、デンマーク家具に長く使われ続ける素材が他にもあります。それが「真鍮(しんちゅう)」です。

「真鍮(brass/ブラス)」が持つ魅力

銅と亜鉛を主成分とする合金(二種類以上の金属を融合させてできた物質)で、五円玉の素材でもお馴染みの真鍮は、楽器やドアノブなど至るところで使われている素材です。北欧家具では、ネジや蝶番など、重要なパーツとしてよく使用されています。

簡単に真鍮の特徴をご紹介します。
・美しい光沢感がある
・錆びにくく、水や湿気に強い
・抗菌作用があって衛生的
・経年で酸化し、独特な風合いに変わる
などが挙げられます。

そんな真鍮は、ひとつ取り入れるだけで“凛とした存在感”を発揮してくれる素材です。
古いものにも新しいものにも、また温かみあるほっこりとした空間にも、シンプルで無機質な空間にも、それぞれに絶妙なエッセンスを加えてくれます。
インテリアコーディネートにおいては、この上なく有能な戦力です。

際立つ存在感で空間を引き締めるのに効果的

照明器具のちょっとしたパーツにあるだけでも、空間に引き締まる印象を与えます。

また、フックが一つ真鍮に変わるだけでも、ワンポイントのアクセントになります。

組み合わせる色や環境によって生まれる“ギャップ”があればある程、相乗効果でとっても素敵な化学反応を魅せてくれるように思います。

〈真鍮のフラワーベース〉
https://www.wvt.jp/product-1/pike/
〈真鍮の飾り棚〉
https://www.wvt.jp/product-1/pike/

そこに一つあるだけで、何だか澄んだ空気が漂う感じ。
できるだけ周りに余白をつくってあげると、一層の効果があります。

あっという間に今年もわずかとなってきました。クリスマスから新年の準備へと駆け足で進んでいきますが、ちょっとした真鍮素材のアクセントを取り入れ、新鮮な気持ちで新年を迎えてみてはいかがでしょう。

日常の暮らしに関するお悩み事など、些細なことでもインテリアコーディネーターへお気軽にご相談を。
お問い合わせ、ご相談はSNSのDM(インスタグラム@foglia_goodlife)または、ホームページからご連絡ください。

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この記事を書いた人

米子市出身。fogliaインテリア事業ディレクター/築古賃貸物件オーナー/インテリアコーディネーター(インテリア産業協会公認)
北欧インテリアショップでの長年の店長経験をもとにインテリアアドバイザーとして活動中。
好奇心旺盛なインテリア愛好家。好きなものに囲まれて、暮らしを楽しく快適にするヒントを発信していきます!

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