佳子さまで話題!鳥取伝統の因州和紙を使ったイヤリング。和紙の魅力と作り方を体験できる工房へ|鳥取市

ごきげんよう。しばちゃんです。

2025年9月に佳子さまが鳥取県にいらっしゃった際にご着用なさっていた鳥取県伝統の因州(いんしゅう)和紙を使ったイヤリング。鮮やかな色合いで耳元が彩られていて印象的でしたね!

佳子さまがご着用されて以降、和紙イヤリングの注文が殺到していたそうです!イヤリングに和紙を使う発想を初めて聞いて、驚くと同時に興味を持ちました。

和紙といえば書道用紙のイメージがありましたが、最近では和紙の使い方が多様化しています。

今回は「和紙を生活空間に取り入れると「和紙を身に着ける」の二本立てで因州和紙の魅力をご紹介します。
そして私・しばちゃんは紙漉きを体験!実際に手で触るからこそ分かる良さがありました。

目次

あおや和紙工房

鳥取県伝統の因州和紙の魅力を「見て・触って」、たっぷり体験できるのは、鳥取市青谷町にある「あおや和紙工房」です。ぬくもりある和紙の商品を購入したり、展示作品を楽しんだり、紙漉きを体験したりすることができます。

300種の染和紙が並ぶショップ

施設内にあるショップでは、300種の染め和紙を始め、各種和紙を購入できます。使い道を想像しながらお買い物をするのも良いですし、実際にその和紙の素材や色合いを見てみて自分の生活空間に取り入れやすい形を考えるのも良いですね!

購入できる商品は半紙や封筒、アクセサリーやインテリアなど種類が豊富です。

特に名刺が人気で、和紙に特有の心地よい手触りが受け取り手の印象に残りやすいそうです!温かみのある名刺をもらうと心がほぐれますね。(50枚607円~)

和紙作品を楽しむ展示室

常設展示室や企画展示室では和紙の新しい可能性を発見することができます。

幻想的な空間づくりができるランプシェード。落ち着きのある雰囲気になります。素材によって光の包み込み方が異なるところが和紙ならではの魅力ですね。

華やかな花束は、まるで本物!
こちらも和紙で作られた作品です。近づいてよく見ると和紙の花びらがふわふわしています。優しいタッチの絵画に登場するお花に雰囲気が似ています。生花にも造花にもない和紙独自の表現力です。

衝立キット(4000円)。太陽の光を柔らかく受け止める和紙の性質が活かされているように感じます。

紙漉き体験のできる体験工房

自分オリジナルの和紙作りができる体験工房も。

工房の外にあった和紙の原料の一つである楮(こうぞ)です。「これが本当に紙になるの?」と心の中で疑問に思いました。

収穫の数か月前から余分な芽を丁寧に取り除くことで、太く長く成長した枝の内側から原料が顔を出しています。丈夫で質の良い紙は原料づくりが肝です。

真心が込められて出来上がった原料を使って紙すきを体験してきました。(はがきサイズ300円)

水で濡らした型で原液を1回すくいます。ぬるっとした重たさは原料づくりに奮闘された方の手間に気づかせてくれます。

水分を切った後にもう一度すくいます。2回行うことで糸が強く絡み合い、50年以上もつ丈夫な紙が出来上がります。因州和紙は繊維が長いので強度があることが特徴です。

よく水分を切った後に絵付けをします。
インストラクターの方が「自分の大切な誰かに贈るつもりで作ってみてくださいね」と言ってくださったので私は自然に対して感謝の気持ちを込めて作りました。

紅葉をイメージしました。裏面はつるつるですが表面は繊維を感じる手触りで、木からできていることを実感します。

”はがきの耳”がふわふわとしていて鳥取と縁の深いうさぎを連想させます。手作りをして紙が出来上がった過程を知ると、耳の部分まで愛おしく思えます。

完成したはがきと自由でいることを選んだ原液

今後学校の卒業証書になるのか。障子になるのか。これから何にでもなれる可能性を秘めていてキラキラと輝いていました。

紙漉き体験の所要時間は1時間程度。開館日は毎日実施されていますが、要予約です。
体験料(1枚当たり):
・はがきサイズ:300円
・A4サイズ:400円
・A3サイズ:500円

あおや和紙工房の施設情報

住所:鳥取県鳥取市青谷町山根313
営業時間:9:00~17:00
定休日:月曜日(月曜が祝祭日の場合は翌平日)
HP:https://www.tbz.or.jp/aoya-washi/goods/
TEL:0857-86-6060(体験はこちらから事前予約制)

因州和紙を使った
YOBOTYの和紙イヤリング

イヤリング【藍染】long type 2750円

冒頭で触れた佳子さまが身に着けていらっしゃたのはYOBOTYの因州和紙のイヤリング

因州和紙の魅力を新しい形で伝えたい、と立ち上げられたブランドで、写真の形のイヤリングは、一枚の藍染めした和紙からグラデーションが綺麗に表れるように切り取って作っているそうです。
鮮やかな青はパッと目を惹きますね。

ご紹介したように因州和紙は丈夫なので、香水を染み込ませて、イヤリングが揺れるたびにお気に入りの香りが漂う…といった楽しみ方もできるそうです。

私も和紙ピアスを身に着けてみましたが、つけていることを忘れてしまいそうなくらい軽いのに驚き!
カジュアルな服装にも少しフォーマルなお洋服にも、和服にも合いそうです。

和紙のすき方や染め方によって、出来上がるイヤリングの色合いが変わるので全て1点もの。購入時に濃さの希望などを伝えることはできますが、イメージ通りのものが届くかどうかは開けてからのお楽しみ!

ご紹介した和紙のイヤリング以外にも「和紙と変化」を掛け合わせた商品がたくさんあるのでぜひHPをご覧ください!

YOBOTY(ヨボティ) ショップ情報

<YOBOTY HP>
購入はオンラインのみ。

おわりに

こちらも紙の原料の一つの三椏(みつまた)です。一本の枝が3つに分かれて伸びていくことが由来です。

書き物として使われていた伝統のある因州和紙。和紙の丈夫さや美しさから約1300年の時を経て現在に至ります。

いくつもの枝に分かれるようにのびのびと活躍の場を広げて、後世に和紙が受け継がれていくことを願いたいです。

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この記事を書いた人

しばちゃんのアバター しばちゃん CA・na-naライター

神奈川県出身。趣味は読書と植物鑑賞。
CAとして働きながら、鳥取に移住しna-naライターを兼業しています。
日本文化に興味があり、歴史的な背景が残っている山陰から再発見・発信していきます。

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