鳥取県米子市にある完全予約制の一軒家レストランにお伺いしてきました。
HINO suite du Petit Marché

のれんも看板もない築100年以上の古民家。
こちらが、今回訪れたレストラン「HINO suite du Petit Marché」です。

一歩足を踏み入れると、そこはまるで別世界です。

モダンにリノベーションされた店内には、あたたかさと洗練が同居していて、時間の流れさえ穏やかに感じられます。

店名の“suite du Petit Marché”は、シェフがかつて修業を重ねた「プティマルシェ」へ敬意と続編の意味を込めたもの。
そんな想いに包まれながらいただくのは、完全予約制のフレンチがベースのコース料理です。
季節のコース

この日いただいたのは、¥13,000の季節のコース。
【前菜】

◆ 境港産本マグロの燻製ハム
◆ ニューカレドニア産“天使の海老”
◆ パプリカ&さず(酢橘)ジュレ
素材の組み合わせの妙に、いきなり心を掴まれました。
【2皿目】

◆ 和牛肩ロースのポシェ(低温で煮込んだひと皿)
◆ にんじんと、ルビー豚ベーコンのムース
◆ 夏みかんのヴィネグレットソース
食感と酸味のバランスが美しいひと皿。
【3皿目】

◆ 境港産にしんと豚肉のリエットのベニエ(揚げパン仕立て)
◆ もろみのソース
香ばしく軽やかで、お酒と一緒にいただきたくなる味。
【4皿目】

◆ “石”に見立てたフォアグラ
◆ 豚肉のパテのパイ包み焼き

見た目のインパクトと食感の変化に驚き。まさに“遊び心”のある逸品。
【5皿目】

◆ 大山町産そら豆の冷製スープ
豆の甘さがやさしく広がり、口の中がリセットされます。
【6皿目】

◆ 境港産マグロ頬肉のカツ
◆ ドライトマトとハニーマスタードのソース
脂ののった頬肉とソースの甘酸っぱさが絶妙で、心に残るひと皿でした。
【メイン】

◆ 福岡県産和牛サーロインの炭火焼き
◆ 浜納豆のソース

火入れも完璧。和の要素が加わったソースで、余韻まで楽しめました。
【〆の一品】

◆ ご当地名物、牛骨ラーメン
このラーメンだけは毎月コースに登場する不動の定番。
昔懐かしさと上質な旨味が詰まった一杯は、毎回このために通いたくなるほどの人気ぶりです。
【デザート&お茶菓子】

◆ 黒糖フィナンシェ
◆ ヘーゼルナッツのチュイル
◆ パプリカのチョコレート

◆ 実生ゴールド柑橘のジュレと、とんか豆のソル
最後まで、遊びとセンスが詰まったひと皿ひと皿。

メニューは毎月変化しますが、“牛骨ラーメン”は変わらぬ定番として、コースの締めを飾り続けています。
敷居が高そうに見えるかもしれませんが、カジュアルな接客でリラックスして楽しめるのも魅力のひとつ。
HINO suite du Petit Marché、また季節を変えて訪れたくなる、そんなレストランです。
店舗情報
HINO suite du Petit Marché
住所:鳥取県米子市錦町1-92
営業時間: 12:00〜14:00 / 18:00〜22:00
電話番号:080-9309-8573
駐車場:有
定休日:水曜日
支払方法:現金、クレジット
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