2022年も半分が過ぎ、いよいよ下半期。ジメジメとした暑さで心も体もダウンしそうな7月のスタートですが、いかがお過ごしでしょうか?
はじめまして、スズです!
今回から「歳時記ごはん」と題し、季節の事物とその時期にぴったりのごはんを紹介していきます✨
調理師免許を持っていて、ただ食べることだけでなく栄養学についても勉強してきました。おいしく元気になれるレシピを紹介できたらと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします!
7月の献立 夏野菜をつかった4レシピ
今回紹介するレシピ
・麻婆茄子
・トマトの卵炒め(西紅柿炒鶏蛋)
・タコときゅうりの和え物
・ゴーヤと豆腐のスープ
夏本番!7月に食べたい食材は?
7月2日頃は「半夏生」といって、夏至から数えて11日目からの5日間のこと。昔はこの頃が田植えの目安でした。
「半夏生にタコを食べる」というのを聞いたことがありますか? これはタコの足のように「根がしっかり張りますように」という願いを込められていることと、「田植えの疲れを癒す」といった養生食としての意味合いがあると言われています。
7月7日頃は二十四節気の一つ「小暑」といい、梅雨明けも近く、暑さがだんだんと強くなるという意味です。
また、7月23日頃には、1年の内で最も暑さが厳しいという意味の「大暑」がやってきます。本格的な夏の到来を予感させますね。
さて、山や海遊び、お祭りなど楽しいことがたくさんある夏。今年は、少しずつではありますが久しぶりにレジャーを楽しめる夏になりそうです。ただ高温多湿な日本特有の天気により、からだへの負担が大きいのも事実。
からだは熱がこもりやすくなり、自律神経を乱すこともあります。そうすると、気づかないうちに心への負担もじわじわ……夏って実は心身ともに調子が悪くなる季節でもありますよね。
胃腸の働きが低下するため、栄養が吸収しにくくなることも。そこで、大切なのはからだの熱をとることです!ただし、「からだの熱を冷やす」といって冷たいアイスや飲み物を飲むのは、胃腸自体を冷やしてしまうため逆効果なんです。
そこでぜひ食べてほしいのが夏野菜!
最近、スーパーには季節問わずにいろいろな野菜や果物が並んでいますが、本来「旬」とは、その季節や風土にあった食べ物のこと。
トマトやオクラ、ゴーヤ、モロヘイヤ、きゅうり、なすなど、色鮮やかで新鮮な夏野菜は美味しいだけではなく、目にも美しいですね。
それでは夏野菜を使った、手軽に作れる献立をご紹介します。体にこもった熱を出し、元気に夏を乗り切りましょう!
(夏野菜はたくさん食べると体を冷やしすぎるので、食べすぎにはご注意ください!)
麻婆茄子
《材料 2人分》
・なす…2本
・豚ひき肉…150g
・白ねぎ…1/2本
・青ねぎ…適量
・ごま油…大さじ1
・にんにく…1/2かけ
・しょうが…1かけ
【A】
豆板醤…小さじ1
甜麵醬…大さじ1
【B】
水…1/2カップ
酒…大さじ1
しょうゆ、砂糖、鶏がらスープの素…各小さじ1
【水溶き片栗粉】
片栗粉、水…各小さじ1
《作り方》
- なすは乱切りにし、水にさらして水けをきる。にんにく、しょうが、白ねぎはみじん切りにする。青ねぎは小口切りにする。
- フライパンにごま油、にんにく、しょうが、【A】を入れ中火で炒める。香りが出たらひき肉を入れる。肉の色が変わったら、なすを入れて炒める。
- なすに油が回ったら、【B】を入れて2~3分煮立て、白ねぎを入れる。水溶き片栗粉でとろみをつけ、器に盛ったら青ねぎをのせる。
トマトの卵炒め(西紅柿炒鶏蛋)
《材料 2人分》
・トマト…大1個
・たまご…2個
・塩こしょう…各少々
・サラダ油…適量
《作り方》
- トマトは8等分のくし形切り、卵は塩こしょうで味をつけておく。
- フライパンにサラダ油を熱し、トマトを強火で炒める。
- 1~2分炒め、トマトから出た水分が飛んだら、卵を入れて半熟状になったら火を止める。
タコときゅうりの和え物
《材料 2人分》
・タコ(茹で)…100g
・きゅうり…1本
・ごま油…大さじ1
・塩…小さじ1/2
《作り方》
- タコときゅうりは、それぞれ一口大に切る。
- ①にごま油、塩で味をつける。
ゴーヤと豆腐のスープ
《材料 2人分》
・ゴーヤ…1/2本
・豆腐…1/3丁
・水…300ml
・鶏がらスープの素…大さじ1/2
・塩こしょう…適量
・みょうが、ねぎ…適量
《作り方》
- ゴーヤは種とワタを取って5mmくらいの薄切りにし、塩小さじ1/2でサッと塩もみをする。水分が出てきたら水で洗い、水けをきる。
- 豆腐は1.5cm角のさいの目に切る。
- 鍋に水、鶏がらスープの素、ゴーヤ、豆腐を入れて火にかけて沸騰させる。塩こしょうで味を調え、器に盛ったらお好みでみょうが、ねぎを散らす。