こんにちはウタです(·Θ·)
2025年7月、素敵なご夫婦が営む洋食屋さんが鳥取市内にオープンしたので、ランチに行ってきました!
早速皆さんにもご紹介しますね。
鳥取商工会議所にオープンした
「カジュアルレストランGEM(ジェム)」

訪れたのは「カジュアルレストランGEM(ジェム)」さん。

お店を営むのは、かつて地元の老舗ホテルで長年コックを任されていた逸見さんご夫婦。
「これまでの料理経験を生かし、自分たちのお店を開きたい」と、一念発起して昨年職場から独立。2025年7月2日、ここ鳥取商工会議所の一階に、念願だったお店をオープンしました。

入り口のメニュースタンドに今日のランチの内容が書かれています。
「うわさのメンチカツランチ」!?これは心惹かれるネーミングですよね。
でも日替わりの白身魚のムニエルも食べてみたいなあ・・・!
店内の様子

こちらがお店の中の様子。お邪魔した時は、まだたくさんのお客様が食事を楽しまれていたので、営業時間の終了間際に写真を撮らせていただきました。

2人用と4人用のテーブル席、奥にはカウンター席、そして写真に写っていませんが、手前にもテーブル席があります。
仕切りのない中央の席は、テーブル同士をくっつけると大人数にも対応できそうなレイアウトになっています。
ランチメニュー(11:00~14:00)

こちらがランチメニュー。先ほど入り口で見たメニューと同じで、やはりここにも、「うわさのメンチカツランチ」が。
これはもう食べておかないといけませんよね?
今回は、「日替わりランチ」、「うわさのメンチカツランチ」、この二つに決定します!
ディナーメニュー(17:00~20:00)

ディナータイムのメニューはこちら。
GEMさんの看板商品ですが、実は夜のメニューにあるんです。
それが、「GEM特製ビーフシチュー」と、「へんみさん家のハンバーグ」。
店主を務める奥様いわく「主人の作る特製ビーフシチューは絶品!」だそう♪
そして、お店のオープンまで何度も試作を重ね、試行錯誤して完成した「へんみさん家のハンバーグ」も、ビーフシチューと同じくお店自慢のお料理。看板商品と聞いたら、是非ランチでも味わってみたくなりますが、どちらも手間がかかるため、現在ディナータイムのみ提供されているそうですよ。
ドリンクメニュー

コースメニュー

コースメニュー(ディナータイム)のビストロコースは要予約となっています。
いよいよランチが登場!

手前が「日替わりランチ」、奥にあるのが「うわさのメンチカツランチ」です。
お料理に使う野菜は、できるだけ地元産を選ぶよう心がけているそうです。
お米も県内産で、今日はふっくらと炊き上がったコシヒカリでした。
さてここで質問です。二つのランチの小鉢を見て、私はあることに気づいたのですが、
皆さんわかりますか?
答えは後ほど (^O^)
日替わりランチ(白身魚のムニエル)1,300円

ふっくらとした白身魚に、アサリやエビ、クルトンを添えて贅沢に仕上げた白身魚のムニエル。
入り口のメニューボードには、ポン酢バターソースと記されていたので、酸味の強いソースなのかな?と想像していましたが、ポン酢のキリッとした酸味を、バターのコクでまろやかにした奥深い味わいのソースでした。
白身魚は箸で持ち上げるとホロホロと崩れるほどやわらかくて、これは間違いなく箸が止まらなくなる逸品。
ポン酢とバターがこんなに相性が良いなんて目から鱗でした。
サラダのドレッシングも自家製。醤油をベースにナンプラーなどの調味料を合わせ、炒ったゴマを加えることで、香ばしさを引き立てています。

小鉢は人参のラペと、鶏ハムサラダです。スープは鶏ガラをベースに、
にんじんと玉ねぎの甘みを加え、仕上げに溶き卵を流し入れたとろみのある優しい味わい。
鶏ハムサラダは、塩トマト(湯剥きしたトマトに塩をかけ水分を出したもの)に、自家製鶏ハムときゅうり、大葉をポン酢とオリーブオイルで和えた、箸休めにもピッタリなひと品。
うわさのメンチカツランチ 1,500円

そしてこちらは「うわさのメンチカツランチ」
食べ応えのある大きなメンチカツの具材に使われているのは、なんとGEMさんの看板料理の一つである「へんみさん家のハンバーグ」のタネなんです。
夜しか提供できていなかったハンバーグを、何かアレンジしてランチでも楽しんでもらえたら、そう考えていたときに思いついたのが「メンチカツ」。
オープンして間もない頃、新聞社の取材が入り、たまたま日替わりメニューとして提供していたのがこのメンチカツで、その様子が記事で紹介されたことをきっかけに、「あのメンチカツはないの?」という声が一気に増え、急きょランチの定番メニューに加えることになったそうです。
「うわさのメンチカツランチ」の由来は、これだったんですね!

一般的なメンチカツはお肉がぎゅっと詰まっていて、箸で持つとずっしりしませんか?
でもGEMさんのメンチカツは、箸がすっと入り、楽に半分に切り分けることが出来るほど中がふわっとしています。
ひと口食べると、衣のサクッとした音とともに、挽き肉のジューシーな旨みと玉ねぎの甘さがダイレクトに広がります。
しっかりコクがあるのに脂っこさを感じさせないあと味で、箸で感じた軽やかさは、味わいにも表れていました。
この秘密は具材に少しだけ入れた刻みベーコンだそう。
それにより一層コクが増した仕上がりになるのだとか♪
メンチカツの味付けはあえてシンプルに。そこへ濃厚なデミグラスソースを合わせることで、素材の旨みが際立つ、まさに究極の逸品。
ちなみに、サラダに添えられたトマトは丁寧に湯剥きされていて、そんな細やかなひと手間にも驚きでした!

小鉢は大豆ときゅうりのサラダにアクセントとして唐辛子を加えたひと品と、ジャーマンカボチャ。
ここで先ほどのクイズの答えです。
私が気づいたのは「二つのランチの小鉢がそれぞれ違って同じおかずはないこと」でした。

メイン料理に小鉢がセットになったランチって、仮に友達や家族がそれぞれ違うメインを選んだとしても、小鉢は共通のお料理だったりしませんか?
白身魚のムニエルとメンチカツ、メインは違っていても、どちらも洋食なので、同じ小鉢が添えられてるだろうと、そんなことを私は勝手に思い込んでいました。
ところが、ひとつも重なっている料理がなく、その工夫に驚かされました。
「できるだけお客様にはいろいろな野菜を食べていただきたくて、小鉢とメインのお皿で使う野菜がなるべく重ならないようにしています。たまにうっかり被ってしまうこともありますけどね。」と、奥様は笑顔で話してくれました。
プリンを試食させていただきました

デザートは現在、夜のみ提供なさっています。
丁寧に時間をかけて作っているので、なかなかランチタイムでの提供が叶わないのだとか。
今回夜の仕込みのデザートを試食させて頂きました。

ほんのり甘く、とろけるように滑らかなプリン。
ほろ苦いカラメルを絡めて(ダジャレ?)食べると、思わず笑みがこぼれる美味しさです♪デザートがランチタイムでも味わえたらなあ・・・! 皆さんもそう思いませんか?
逸見さんご家族

こちらがカジュアルレストランGEMを営む、逸見さんご家族です。
いつもはご夫婦でお店を切り盛りされていますが、この日は娘さんもお手伝い。
なんとも頼もしい存在でした。
ご夫婦には娘さんが二人いらっしゃり、学校が休みの日には交代でお店のお手伝いに来てくださっているそうです。
店主を務める綾子さんは、高校を卒業後、鳥取県内のホテルへ就職、昨年まで宴会や宿泊客の朝食、披露宴など主に洋食を中心にコックとして従事していました。
そこで先輩コックとして働いていたのがご主人の恭治さんです。綾子さんは結婚後、出産を機に一度は料理の世界から離れましたが、職場からの声に背中を押されて復帰。料理歴はすでに20年以上になります。さらに恭治さんは料理長のもとで40年以上にわたり調理全般に従事されており、お二人ともまさに料理のベテランです。
「いつかは自分たちのお店を持ちたい。」そんなことを以前から二人で話していたそう。そんな中、商工会議所で毎年開催されているお店の創業を考えている人などを対象にした「創業塾」というセミナーの存在を知り、次第に「夢を叶えたい。」と強く思うようになったそうです。
そして一念発起して長年従事したホテルを退職。夢をかなえる第一歩を歩むことに決めました。

「料理には自信がある。でも、経営のことはまるでわからない。」
お店の経営に関しては知識がなく、不安を感じた綾子さんは、創業セミナーを受講しようと決心。
それをきっかけに、商工会議所の方にたびたび相談に乗ってもらうようになり、ある日「商工会議所の1階でお店を開きませんか?」と声をかけてもらったそうです。
カジュアルレストランGEMの誕生は、この出会いから始まりました。
へんみさんのひとりごと

私がお料理を待っている間、何気なくランチメニューを裏返してみると、クリアファイルに一枚の手書きの紙が挟んであるのに気が付きました。
「へんみさんのひとりごと」というタイトルで綴られていたのは、「ラタトゥイユとカポナータの違い」と、今日の日替わりについて。
この紙は、綾子さんが毎日手書きで綴り、メニューの裏にそっと忍ばせているのだそうです。きっと、日々の仕込みでお忙しいはずなのに、どうしてこれを始められたのだろう。そんな疑問がふと湧いて、綾子さんに尋ねてみました。
「私たち夫婦はSNSがあまり得意ではないので、どうやってお店をPRしていこうかと実は悩んでいました。」と、綾子さんは話します。
以前、商工会議所の方に相談した際、「お客様に来店してもらうには、まずお店のことを知ってもらう必要がありますよ。」と、こんな言葉をかけられたのだそうです。
その一言がヒントとなり、綾子さんはひらめきました。
「そうだ。自分たちの思いを、毎日綴ろう」

お料理への拘りや思いを、手書きの文字にしたためることで、自分たちのことを少しでも知ってもらおうと始めた「へんみさんのひとりごと」。
今ではこの紙を読んだお客さんから、「今日の日替わりって、この紙に書いてあるこれのこと?」と声を掛けられることも増え、お客様とのコミュニケーションのきっかけにもなっていますと、綾子さんは嬉しそうです。

いかがでしたか?
温かいおもてなしと、アットホームな雰囲気も魅力の「カジュアルレストラン GEM」さん。店名の「GEM」は、日本語に直訳すると「逸品」という意味があり、逸見さんご夫妻の名前の一文字が含まれています。
「ここでしか味わえない逸品を提供したい」そんな思いが込められたへんみさん家のお料理。
良かったら皆さんも訪れてみてくださいね。
店舗情報
カジュアルレストラン GEM(ジェム)
住所:鳥取県鳥取市本町3丁目201番地 鳥取商工会議所ビル内1階
営業時間:【ランチ】11:00~14:00(Lo.13:30) 【ディナー】17:00~20:00(Lo.19:00)
定休日:日曜、月曜
電話:0857-68-4713
<Instagram>
※Instagramでの予約は来店日の3日前まで可能。電話予約は当日も可能です。