ごきげんよう。しばちゃんです。
ANAで客室乗務員をしながら、2025年6月に鳥取に移住。鳥取暮らしを満喫しています。

アロハモニュメント
私が鳥取に移住した理由の1つは日本の文化や歴史に興味があったこと。
今回は、鳥取県湯梨浜町の東郷湖のほとりにある「倭文(しとり)神社」に行ってきました。
伯耆一ノ宮 倭文(ほうきいちのみやしとり)神社

鳥取県中部湯梨浜(ゆりはま)町にある倭文神社。
安産の神様が祀られている神社として知られています。
鳥取県の中西部の旧国名が「伯耆国(ほうきのくに)」と言われており、「一ノ宮(いちのみや)」はその地域で最も格式が高いことを意味します。
創立当初、この地域の主な産業が倭文(しづおり)の織物であったことから主神は倭文部の建葉槌命(たけはづちのみこと)です。「しとり」は「しづおり」が訛ったと言われています。
また、祀られている神様の一人、大国主命の娘・下照姫命(したてるひめのみこと)は安産の指導や農業開発にご尽力されたと伝えられており、この土地に深く関わりのある神様です。
織物産業が衰退していくにつれて安産の信仰が残りました。
境内の様子

随神門(ずいしんもん)の精巧な彫刻は要チェックです。

後ろ足を上げている狛犬はめずらしいので訪れた方が写真を撮っていくそうです。
一般的に足を上げているのは魔除けや邪気除けの意味があるそうです。
なぜこの狛犬は後ろ足なのでしょうか。
なにか勢いを感じますね。

御本殿は拝殿の西側から見ることができます。
こちらも彫刻の技術の高さに驚かされます。

今は倒れてなくなってしまいましたが昔はご神木があったところです。
木を見守るように生えている葉っぱがそよそよと風になびいていました。

鳥居をくぐる前の駐車場の近くに安産岩があります。
昔はこれを削って水に混ぜて飲んでいたとか。
現在は安産祈願として拝殿だけでなく、ここにもお詣りされる方が多いそうです。
ちょっと変わった「国宝みくじ」

カラフルで写真映えする国宝みくじ。(600円)
おみくじを引いた後はねがい札を中に入れてタイムカプセルとして持っておきます。
このおみくじのモチーフが、国宝に指定されている銅経筒(どうきょうづつ)。
倭文神社の境内の塚から発掘された銅製の筒です。
銅経筒は900年前にお坊さんがお経を書いて筒の中に入れたとされる56億年後に向けたタイムカプセルです。お釈迦様の教えを後世に残すためだったと考えられています。
ゆかりの地 出雲山展望台

倭文神社と合わせて訪れてみてほしいのが、神社から車で5分ほどの場所にある出雲山展望台。
下照姫命ゆかりの地のひとつで、故郷である出雲を懐かしんでこの場所から眺めていたと言われています
ここに立ったみなさんも、きっと自分の故郷を懐かしく愛おしく思い出すはずです。
湯梨浜町の海沿いのエリア「泊」を旅した記事も、あわせてお出かけの参考にしてみてください。
【移住CAが旅する、海沿いの港町】
詳細情報
伯耆一ノ宮倭文神社
住所: 鳥取県東伯郡湯梨浜町宮内754
営業時間:09:30~16:00
駐車場:あり