こんにちは、うがちゃんです。
今回は鳥取市佐治町にある
和紙工房「かみんぐさじ」に行って、
紙漉き体験をしてきました!
因州和紙工房「かみんぐさじ」
鳥取市佐治町にある因州(いんしゅう)和紙を作る工房「かみんぐさじ」。
因州和紙とは、
鳥取県東部で作られている手すきの和紙で
1000年以上の歴史を持つといわれています。
和紙の原料となる木々や綺麗な水が豊富である
ことからこの周辺地域で盛んに作られるように
なったのではと考えられているそうです。
書道や水墨画で使う画仙紙のシェアを多く
占めています。
紙漉き体験
かみんぐさじでは、
和紙を自分で作る紙漉き体験ができます♪
楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)
という木の皮や木材パルプ、のりなどを混ぜた
紙料に型を沈めて掬っていきます。
型を引き上げたら…
水分を切って、鉄板のような機械に
貼り付けて乾燥させたら完成!
職人たちのいる工房
今回、紙漉き体験をさせていただいた
お部屋の奥には因州和紙の職人たちが
作業している部屋があります。
特別に見学させていただきました~!
大きな画仙紙を作っていました!
巨大な型に原料となる液体が一気に流し込まれ
素早く水切りして、一枚一枚重ねていきます。
重ねられた和紙は、
大きな鉄板に張り付けて、筆で払うように
ピーンとシワがないよう伸ばしていきます。
私も実際に体験させていただいたのですが…
紙が想像以上に重くて…力加減が難しく、
紙をしっかり張ろうと引っ張りすぎると
破れてしまうし、緩めすぎるとしわができてしまい
とっても難しい~!
職人技のすばらしさを改めて感じました。
ちなみに和紙を乾かす鉄板には
温度計がありません。
約80度前後だそうですが、紙の厚さなどによって
職人の感覚だけで温度の調整を行っているそうです。
鳥取砂丘の厄介者が生まれ変わる?
この和紙に活用できないかと目を付けたのが、
「チガヤ」という植物です。
外来種の草で鳥取砂丘に増えてしまい問題となっています。
チガヤはイネ科の植物で手で引っ張って
抜こうとしても…根が地上に深く!広く!強く!
張り巡らされていて全然抜けない…
とっても厄介な植物です。
この外来種の雑草が増えることで
砂丘に本来生息する植物や生き物たちの
妨げとなり問題となっています。
これを解決しようと、
重機で地表を耕した後にボランティアなどによって
草むしりが行われています。
本来、草むしりを行ったこのチガヤなどの雑草は
焼却処分されますが、因州和紙という伝統文化と
かけ合わせることで新たな商品を生み出しています。
それがコチラのレターセット↓
チガヤを原料とした和紙です!
鳥取砂丘の厄介者で焼却処分されるはずだった
チガヤが風合いの素敵な和紙へ!
現在は砂丘の除草ボランティアに参加した方へ
のプレゼントや鳥取砂丘ビジターセンターなどで購入すること
ができるようになっています。
厄介者と言われている雑草が因州和紙という
伝統文化と融合することで、伝統文化や砂丘の
雑草の問題を知るきっかけとなり…
新たな可能性に生まれ変わっていました。
チガヤでアレンジ
かみんぐさじにて、特別にチガヤを原料とした
ポストカードのオリジナル作品を作らせてもらいました。
飛行機の型を使い夜空をイメージしたはがきと
砂丘をイメージした丘に人とラクダを合わせたデザインのはがきを作成♪
原料によって色の違いを表現することが
できるのがとても楽しかったです!
現在、かみんぐさじではチガヤの紙料を使った
紙漉き体験は行っていませんが、
今後、草むしりとセットにした体験や環境学習を
検討中とのことでした。
おわりに
因州和紙の紙漉き体験は初めて行いましたが
初心者でも簡単にできて、楽しむことができました。
フワッとした優しい色合いや温かみのある
手触りが本当に魅力的でした!
また、鳥取砂丘の雑草を活用したアイディアには
驚きました~!チガヤを使った和紙を見つけた際にはぜひ手に取ってみてください♪
施設情報
かみんぐさじ
住所:鳥取市佐治町福園146-4
電話:0858-89-1816
営業時間:9:00〜16:00
定休日:水曜日
<公式HP>
体験予約は公式HPまたは電話にて受付。
詳細は公式HPをご確認ください。