鳥取県智頭町に、5月12日にオープンしたばかりのケーキ店「Chez Ben」(シェ・ベン)。
フランス語で「ベンさんの店」を意味するこの店で、パティシエを務めるのが、「ベンさん」ことムーラン・ブノワさんです。
フランス人のベンさんは、20年近くフランスや東京でパティシエやショコラティエとして働いていきましたが、昨年妻と2人の娘とともに鳥取県智頭町に移住しました。
自然の中で過ごすことを重視する「森のようちえん」が智頭町にあることを知り、その後、長女の幼稚園入園や、新型コロナの感染拡大による影響を考えたことがきっかけで移住を決めたそうです。
そして、移住の決意とともに、かねてからの夢であったケーキ店をオープンすることを決めました。
店には、ベンさんが作るケーキやパンが並んでいます。
このお店は、地域の人たちと作り上げてきたケーキ店でもあります。
地元の人に「材料の一つ」として紹介してもらったのは、町内で育てられている「ルバーブ」。
店の建物も、もともと閉店したスナックで、周囲の協力を得ながら改装をして作り上げたものです。
今後、イートインスペースを作る計画もあり、地域の憩いの場を目指して、小さな山間の町での挑戦が続きます。