小村書店です。
本日紹介させていただく本は、
『ダンプえんちょうやっつけた』童心社
作者は、長年にわたって愛され続けているベストセラー絵本『おしいれのぼうけん』の古田足日さん・田畑精一さん。
この絵本も、おしいれのぼうけんと同じく年中、年長向けの少し長めの物語の絵本です。
わらしこ保育園には、運動場もブランコも滑り台もありません。
「まちじゅうがみんなのうんどうじょうだよ」
そう言っているのは、ダンプえんちょう。
散歩先で日本酒を飲んじゃうワイルドな園長先生!
滑り台は神社の石段。
ブランコは山の太い木のつる。
そんな素敵な保育園のくじらぐみの子どもたちは9人。
「わたしこわいんだもーん」といつもほかの子たちが滑り台をしたり、ブランコをするのをみているさくら。
そんな小心者のさくらが、物語の最後では、
「こわいことするってたのしいてわかったんだもーん」
心の成長が見られるワクワクドキドキの物語。
さくらが勇気を振り絞って頑張る姿に我が子を重ね、こんな経験をたくさんして大きくなってほしいなと、完全に母目線で読んでしまった私なのでした。
全部読むのに45分くらいかかりますが、親子でじっくりと楽しめる物語。娘も物語にすっかり入り込んで、さくらの勇姿に拍手を送っていました。
昔から愛されている名作にはやっぱり理由がありますね。絵本は心の肥やしになると信じています。
5歳ころからは、『耳話』と呼ばれる本もおすすめです。
『耳話』とは、絵が少なく文字の多い本を、読んでもらった声を聴いて、イメージを膨らませて想像して楽しむことです。
福音館書店から発刊された、たくさんの物語が詰まっているこちら、おすすめですよ!
『こどもに聞かせる一日一話』
さすが福音館さん!といったかんじです!